
PARCひがしおおさかでは、日々の遊びや関わりの中で、子どもたちのワーキングメモリを自然に育む工夫をたくさん取り入れています。
ワーキングメモリとは?
まずワーキングメモリとは、頭の中で情報を一時的に覚えながら、整理して行動に繋げる力のことです。
簡単に言うと「覚えて、考えて、行動する力」。
この力は勉強だけでなく、生活をスムーズに過ごすための土台となります。
また、短期記憶だけでなく、
- 集中力
- 判断力
- 計画力
- 気持ちの切り替え
などにも深く関わるとても重要な脳の機能です。
日常生活の中でワーキングメモリが使われている場面とは
日常生活のあらゆる場面でお子さまは、ワーキングメモリを使っています。
例えば
- 先生の指示を聞いて、順番に行動する
- 遊びのルールを覚えて守る
- お買い物リストを覚えて、必要なものを取る
- お友達の言葉を覚えながら会話を続ける
- 複数の指示を実行する
などが挙げられています。
子どものうちにワーキングメモリを育てる重要性
ワーキングメモリは、幼児期~小学生にかけて大きく伸びる力で、特に幼児期は遊びを通してぐんぐん育つ時期です。
ワーキングメモリが育つと…①指示を忘れずに行動できる
例えば、保育園や学校で先生から「赤い箱からおもちゃを取って、次に青い箱から色鉛筆を持ってきてね」と言われたときに、順番を覚えて動ける力です。
ワーキングメモリが育つと…②計画的に物事を進められる
「次に何をするか」を頭の中で整理しながら行動できるようになり、遊びや学習がスムーズになります。
ワーキングメモリが育つと…③学びや遊びの理解力がアップ
文章を読んで理解する、問題を解く、ゲームのルールを覚えて楽しむなど、学び全般に必要な力です。
ワーキングメモリが育つと…④気持ちの切り替えがスムーズになる
「順番を待つ」「失敗してもやり直す」など、感情のコントロールにも繋がります。
ワーキングメモリが育っていないとどうなる?
ワーキングメモリがまだ育っていない場合、次のような姿が見られることがあります。
- 指示をすぐに忘れてしまう
- 遊びや学習の手順が整理できず、途中で混乱してしまう
- ルールのある遊びが難しい
- 順番を待つことが苦手
- 注意が逸れやすく、集中力が続かない
- 気持ちの切り替えに時間がかかる
これは「性格の問題」ではなく、まだ土台となる力が発達している途中であることがほとんどです。
ワーキングメモリは“経験で伸びる力”
特別な教材がなくても、遊び・生活の経験を積み重ねることで確実に伸びる力です。
お子さまのペースに合わせて成功体験を重ねられる環境がとても大切になります。
PARCひがしおおさかでは、お子さま一人ひとりの特性に合わせて、負担なく楽しめるよう難易度や声掛けを調節しながら、遊びの中で自然に力が育つよう工夫しています。
ワーキングメモリが育つ遊びの紹介
PARCひがしおおさかで、ワーキングメモリを育てるために実際に取り入れている遊びや活動を紹介していきます♪
ワーキングメモリが育つ遊び・活動①絵本の読み聞かせ

絵本では、物語の展開や登場人物の気持ちを想像しながら、最後まで集中してお話を聞きます。
絵本では、次のような力が育ちます。
- 登場人物の名前や出来事を覚えながら聞く
- 絵と文章を結び付けて理解する
- 集中力、想像力を養う
絵本の読み聞かせでワーキングメモリを養える理由とは
読み聞かせには、
- 聞いた内容を一時的に覚える
- 絵と文章の情報を同時に処理する
- 次の展開を予測する
など、ワーキングメモリが多く使われています。
また、最後まで集中して聞く経験は、注意を持続させたり、気持ちを切り替えたりする力にも繋がります。
ワーキングメモリが育つ遊び・活動②おままごと遊び

おままごとは、役割や手順を考えながら進める遊びです。
おままごと遊びで、次のような力が育ちます。
- 料理やお買い物の流れを考えて行動する
- 誰がどの道具を使うのか整理する
おままごと遊びでワーキングメモリを養える理由とは
「自分が次に何をするのか」を覚えておく必要があり、情報を保持しながら行動するため、自然とワーキングメモリが働きます。
遊びの中で「順番」「役割」「段取り」を経験できるのも大きなポイントです。
ワーキングメモリが育つ遊び・活動③真剣衰弱・なんじゃもんじゃなどのカードゲーム


位置や絵柄を覚えながら遊ぶゲームは、ワーキングメモリを刺激します。
カードゲームでは次のような力が育ちます。
- 「このカードはどこにあったかな?」「なんて名前だったかな?」と記憶をたどりながら行動する
- ルールを理解しながら次の手を考える
カードゲームでワーキングメモリを養える理由とは
短期間の記憶保持や、情報を更新しながら行動する力が鍛えられます。
集中力や考える力も一緒に伸びます。
ワーキングメモリが育つ遊び・活動④キューブ積み木

イメージした形や見本を見ながら作る遊びです。
キューブ積み木では、次のような力が育ちます。
- 必要なブロックを選ぶ
- 積む順番を頭の中で整理して配置する
キューブ積み木でワーキングメモリを養える理由とは
「次にどのブロックを使うか」を考えながら進めるため、計画力・思考力・ワーキングメモリが総合的に働きます。
試行錯誤しながら完成に向かう経験は、自己肯定感にも繋がります。
自宅でもできる簡単なワーキングメモリの育み方
- 「タオルとコップ持ってきてね」など2つの指示を出してみる
- 絵本の読み聞かせをした後に「誰が出てきた?」と振り返る
- 一緒に簡単なカードゲームを楽しむ
- 今日の出来事を親子で振り返る
特別なことをしなくても、生活の中で十分に育むことができます♪
まとめ
PARCひがしおおさかでは、遊びを通じて「楽しみながら頭を使う」経験を大切にし、子どもたちのペースに合わせてワーキングメモリが自然に伸びるよう支援しています。
ワーキングメモリは一気に伸びるものではなく、毎日の小さな成功を積み重ねてゆっくり育つ力です。
これからも、お子さまの成長を一緒に見守りながら、楽しい遊びを通してこの大切な力を育んでいきたいと思います。