ブログ

遂行機能に必要な「ワーキングメモリ」を鍛える方法!Nバック課題とは?

発達障害児の遂行機能 発達障害児のワーキングメモリ Nバック課題とは ワーキングメモリを鍛える方法 ワーキングメモリを増やす方法 東大阪市の児童発達支援 東大阪市の放課後等デイサービス 東大阪市の保育所等訪問支援 パルク東大阪 パルクひがしおおさか

前編はこちら→「発達障害の子どもの遂行機能障害とは?計画が立てられない・マルチタスクが苦手な原因」

 

「遂行機能」とは、目的を設定し、それに向かって目の前の問題を解決していく高次脳機能のことです。

この「遂行機能」に障害があると、自分で物事の優先順位が付けられなくなるため、効率的な判断ができなくなります。
その結果、行き当たりばったりの無計画な行動や、指示をされないとどうしていいか分からなくなり、思考が立ち往生してしまうことも多くあります。

このように、「遂行機能」には作業や動作に必要な情報を一時的に記憶・処理する能力が必要となります。

たとえば、

Aさん「パンと卵を買ってきてもらえる? あ、ついでに牛乳も!」
あなた「牛乳とパンと……えーっと、あとなにを買えばいいんだっけ?」

このとき、「あなた」が「Aさん」からお願いされた買い物の内容を記憶するための脳の機能が「ワーキングモメリー」です。

今回は、遂行機能に必要不可欠なこの「ワーキングメモリ」を鍛え、遂行機能障害を改善する方法をご紹介します。

 

ワーキングメモリを鍛える「Nバック課題」とは?

「Nバック課題」とは、神経生理学・作業記憶を評価する試験のこと。
参加者は、一連の文字を次から次へ提示され、2つ前(2バック課題)または3つ前(3バック課題)に提示された文字と同じ文字が提示されたときに応答をする。

引用│EMF-PORTAL「Nバック課題」

説明だけを見ると「なんだか難しそう…」と感じるかもしれませんが、絵に興味があったり、数字や文字がある程度読めたりするお子さまであれば簡単にできるので、ぜひおうちでも取り入れてみてください。

 

小学生以上の子どもへの具体的な「Nバック課題」のやり方

たとえば 3、5、1、2、8、9、7、6、0、4・・・ のようにランダムな数字があるとします。
このランダムな数字の中から「1つ前」の数字を答えていくのが「1バック」です。
上記の数字でいえば「5」の1つ前の数字は「3」になります。
「1」の1つ前の数字は「5」になります。

これが「2バック」となると、「2つ前」の数字を答えていきます。
上記の数字だと「1」の2つ前の数字は「3」となり、「2」の2つ前の数字は「5」となります。

このようにN=○つ前の数字という意味で、「3バック」「4バック」と数字を増やしていくことで難易度が上がっていきます。
小学校に上がり、数字や文字に興味が出てきているお子さまにはとっておきの遊びではないでしょうか?

未就学の子どもへの具体的な「Nバック課題」

「PARCひがしおおさか」では、まだ文字や数字にそれほど親しみがない未就学のお子さまや、文字や数字は「ちょっと苦手」というお子さまには、絵カードを使った「Nバック課題」で療育を行っています。

絵カードを使った「Nバック課題」って? とこれまでの「Nバック課題」の説明を聞いていると少し不思議に感じるかもしれませんが、実はあの「ナンジャモンジャ」が「Nバック課題」になるんです!

 

ナンジャモンジャでワーキングメモリを鍛える

ナンジャモンジャのルール


「ナンジャモンジャカード」とは、謎生物「ナンジャモンジャ」が描かれたカードのことです。
このカードを参加者の真ん中に置き、1人ずつ順番にめくっていきます。その際、初めて見るナンジャモンジャが出てきたら、めくった人が自由に名前を付けて叫び、参加者全員で覚えます。
以降、すでに名前が付けられたナンジャモンジャカードが出てきたときは、その名前を一番早く答えた人がカードをもらうことができ、最終的に一番多くカードを持っている人の勝ちとなります。

 

ナンジャモンジャは「名前と姿を覚える」→「名前と姿を覚えながら、新しいナンジャモンジャに名前を付ける」という流れを繰り返すため、覚える量も自然と増えていきます。

確かに急激に記憶のメモリを増やすことは難しいですが、遊びながらなので楽しみながら徐々にワーキングメモリを鍛えていくことができ、遂行機能障害を改善していくことができます。

また、ワーキングメモリを鍛えること以外にも、咄嗟に名前を付けて叫ぶ必要があるので、言葉が流暢になったり、気持ちの切り替えや予定外の出来事への対応などにも応用したりすることができます。

ご家族みんなで盛り上がってみてはどうでしょうか?

 

東大阪市の児童発達支援・放課後等デイサービス「PARC(パルク)ひがしおおさか」見学体験相談受付中!

このように「PARCひがしおおさか」では、楽しみながら発達や成長につながる療育がたくさんあります!

お子さま一人ひとりに合わせたオーダーメイドの個別療育を行っている「PARC」をぜひ体験してみませんか?
見学体験相談のご予約はこちらから!

「PARC(パルク)ひがしおおさか」
〒577-0809
大阪府東大阪市永和一丁目23-27 2階
(近鉄「俊徳道駅」・「JR俊徳道駅」徒歩 約2分)

TEL 06-4306-4957
(受付時間:月曜日~土曜日 9:00~18:00)

メール(24時間受付)でのお問い合せはこちら↓
不発達障害児の遂行機能 発達障害児のワーキングメモリ Nバック課題とは ワーキングメモリを鍛える方法 ワーキングメモリを増やす方法 東大阪市の児童発達支援 東大阪市の放課後等デイサービス 東大阪市の保育所等訪問支援 パルク東大阪 パルクひがしおおさか

   

一覧へもどる

PARCひがしおおさかの関連記事