こんにちは。PARCひがしおおさかです!
本日は「保育士」が療育をするにあたって、日頃から意識していることをお話します。
今後は、療法士(理学療法士・作業療法士・言語聴覚士)の役割等もご紹介するので、楽しみにしていてください♪
療育において保育士が意識していること
お子さまとの関わり方
お子さまが楽しんで過ごすことができるように表情や行動に注目し、お子さまにとって好きな遊び、苦手な遊びを意識して観察しています。
できたことや頑張って挑戦できた時にはしっかりと褒めることを意識しています。
一人ひとりに合った伝え方
お子さまの気持ち・求めていることを柔軟に受け止め、伝えたいことや思っていることを汲み取れるように意識して活動に取り組んでいます。
しかしそれは、「すべてを子どもの言う通りにする」ということではありません。
お子さまの気持ちを受け入れつつ、「やっていいこと」と「やってはいけないこと」を伝える一つのツールにもしています。
また、伝え方も工夫しており、ただ「やってはいけないよ」と怒るのではなく、
- どうしてやってはいけないのか
- 相手がどんな気持ちになるのか
など、やってはいけないことを繰り返さないよう、その都度「何故」やってはいけないのかという理由をしっかりと伝えています。
また、伝える時は、その子に合った言葉や表情で伝えることを意識しています。
保育士の役割①人との関わり方の練習
集団生活の中で大切な「お友達や先生との関り方」の練習もしています。
たとえば、
- おもちゃの貸し借り
- お礼をいう
- 謝る
などです。
特に、自分が使いたいおもちゃでも、お友達の気持ちを優先してお友達に譲ってばかりいるお子さまも中にはおられます。
我慢ばかりするのではなく、自分の気持ちを伝えることも大切です。
保育士は、子ども達が遊んでいる様子を見て、必要に応じて「●●ちゃん、【今は自分が使いたい】ってお友達に伝えてみよっか」「▲▲くん、【あとで貸してあげるから今は使わせて】って言ってみようか」などの声掛けを行うことも意識しています。
そして日々、スタッフ間でその子その子に合った目標を考え、その目標に向かって楽しみながら取り組めるような遊びを考えています。
(例:高い場所や揺れが苦手で粗大運動に取り組む事が難しいお子さま⇒好きな物(車や電車・キャラクター)を探したり集めたりする中で、遊具に登って取る等)
保育士の役割②子どもに合わせたおもちゃを自作
物集め遊び、ミッション遊び
- 物集め遊び
車や魚など、好きな物を使うことで、今までは取り組むことが少し難しかった遊びや遊具にも挑戦できるように促しています。
実際、高い場所に登ることが難しかったお子さまが、好きな車を集めるために不安定なクライミングネットに挑戦できました!
- ミッション遊び
ミッションなどの遊びも同様に、粗大運動が必要なお子さまや、決められたルールを守って遊ぶ練習をしたいお子さまに取り入れています。
身体を動かす目的だけでなく、場所見知りや人見知りがあるお子さまには、自分から自然に言葉を発しやすいように好きなキャラクターを遊びの中に取り入れることもあります。
ボタン繋ぎ
- スナップボタンを留める
- マジックテープを貼って剥がす
- 指先でボタンをつまんでボタンホールに通す
など、日常生活の中で多用する、指先を使う練習ができるおもちゃです。
遊びの中で指先を使うことで自然と手先の巧緻性が身に付き、ボタンの付け外しのもできるようになります。
人形
人形遊びには、ご飯を食べさてあげたり、お風呂に入れてあげたりなど、お世話をすることで、思いやりの気持ちを育むことができます。
また、遊ぶ中で人形に話しかけることで会話の上達にも繋がります。
特に2歳前後のお子さまは自分の中のモヤモヤとした感情を言葉にすることが難しく、大人が一緒にお人形遊びをする中で「ワニさんお腹空いたのかな」「お腹痛いのかな」等、人形の気持ちを代弁してあげると感情の理解にも繋がります。
カバの歯磨き
おもちゃで真似をしながら歯磨きをすることで、歯を磨くことへの苦手意識が軽減し、歯磨きが苦手なお子さまも楽しく歯を磨くきっかけになればと思い作成しました。
ポットン遊び、型はめ遊び
穴の色を見て同じ色の棒を探す遊びです。色や形などを観察する力が身につきます。
また、デコレーションボールや棒、スポンジを慎重に落とすことで集中力も身につきます。入れる時には音や手応えを楽しむことができ、型はめでは形の認識力の向上にも繋がります。
手作り絵本
さいごに
PARCひがしおおさかでは、活動内容やお子さまの成長したところや、保護者さまからのお困り事、相談内容を、日々、スタッフ間で共有し、手立てを考えてお子さまとご家族を見守れるように意識しています。
質問などあればお気軽にご相談ください(^^♪