
PARCひがしおおさかで、最近よく取り入れている遊びがあります。
それは、「すごろく」です。
机でコマを進める一般的なすごろくとは違い、PARCひがしおおさかでは、
・ドレミマット
・飛び石
・平均台
などを組み合わせて、部屋全体に大きなすごろくコースを作って行います。
カラフルで大きなコースを見た瞬間、「楽しそう!」「早くしたい!」と子どもたちの表情が一気にキラキラになり、スタート前からワクワクが止まりません。
ただの遊びじゃない!すごろく遊びで育つ子どもの力

このすごろくはただの遊びではなく、
- 順番を待つ練習
- ルールの理解
- 体幹やバランス力を養う
- 気持ちのコントロール
- コミュニケーション能力
など、たくさんの力が自然に育つよう工夫しています。
今回は、すごろく遊びのねらいや活動の様子をご紹介します。
遊びの前にも学びがいっぱい|順番決めで育つ
まずは、順番決めからスタート!
「誰からする?」「ジャンケンで決めよう」と声が飛び交い、遊びがスタートします。
ジャンケンで勝ち、嬉しそうなお子さまや負けてちょっと悔しそうなお子さま…。
それでもすぐに気持ちを切り替えて活動に向かう姿が印象的です。
順番が決まった後は、「待つ時間」も大切な学びの場になります。
- 「まだかな…」と自分の早くしたい気持ちを抑えながら静かに待とうとする姿
- 「次は○○ちゃんの番だよ」とお友達に優しく声をかける姿
このほんの数分の順番を決めてから待つという流れの中に
①順番を守る力
②気持ちを切り替える力
③相手を意識して行動する力
などたくさんの力が育っています。
遊びなのに学びがいっぱい!すごろく遊びで育つ子どもの力
マスに止まったらチャレンジ!
サイコロを投げる瞬間、子どもたちの表情は真剣です。
「何マス?」「6だ!」と喜んだり、「1か~」と悔しかったり、たくさんの表情を見ることができました。
止まったマスには、全身を使う楽しいミッションや頭を使って考えるクイズなど、色々なミッションを置いています!


すごろくのミッション例①片足立ちで10秒キープ
片足立ちのねらいは、
- バランス感覚
- 体幹
- 集中力
片足を上げた瞬間から、バランスを崩しそうになり、身体が揺れ始めます。
腕を横に大きく広げたり、足の角度を調整したり、子どもたちは自分でバランスを取ろうと一生懸命です。
10秒間姿勢を保とうとする中で、自然と体幹が鍛えられ、ぐっと集中する力も育っていきます。
すごろくのミッション例②風船バレー30回
風船バレーのねらいは、
- 協調性
- 目と手の協調動作
- 集中力
風船が飛ぶたびに「1回!2回!」と大盛り上がり。
風船の動きをよく見て、手を出すタイミングを考えたり、周りのお子さまの遊具にぶつからないように位置を調節したりと、遊びながらたくさんの力が育ちます。
風船を見て動くことで反応の速さが育ち、他者とラリーを続けようとすることで協力する気持ちを育てることができる活動です。
すごろくのミッション例③写真のポーズを30秒
写真のポーズのねらいは、
- 姿勢保持力
- 模倣力
- ボディイメージ
- 持続力
カードに書かれているのは、ヨガで行う“己のポーズやブリッジ”など、全身を使うチャレンジです。
全身の筋力を使って姿勢を保つ中で、体幹やバランス力を養うことができ、30秒頑張り続けるという持続力も自然と育つ活動です。
すごろくのミッション例④迷路
迷路の狙いは、
- ・書く練習
- ・指先のコントロール

その子に合わせた難易度の迷路に挑戦します。
子どもたちは、「どっちかな?」「行き止まりだ!」ととても真剣。
迷路は楽しみながら書く練習ができる活動で、
- 線のコントロール
- 目で見た情報を手で再現する力
- 習字に必要な運筆スキル
が自然に育ちます。
すごろくのミッション例⑤なぞなぞ
なぞなぞのねらいは、
- 思考力
- 言語理解
- 発想の柔軟性
なぞなぞは、“考える力”を育てることにとても効果的で、
- 言葉の意味を捉える力
- 推測する力
が遊びの中で伸びていきます。
小学生は、“個別ミッション”でレベルアップ!
小学生になると、すごろくを始める前に“個別のミッション”を1つ選んでスタート!
全員が同じミッションではなく、それぞれが「今伸ばしたい力」に合わせた個別課題に取り組むことで同じ遊びでもぐっと学びが深まることが特徴です。

小学生の個別ミッションとは
小学生の個別ミッションには、
- 丁寧にゆっくり取り組む
- 先生のミッションが終わるまで“気を付け”で待つ
- 人を急がせることは言わない
- サイコロは先生のミッションが終わってから投げる
動作が早くなりがちなお子さまには、“ゆっくり”を待つことが苦手なお子さまには、“静止の練習”をします。
動作が早くなりがちなお子さまは急いでしまう癖があることが多く、工作や習字などの場面で丁寧さが保ちにくかったり、人とのやり取りでも急かしてしまう場面が出てきたりします。
そこで、ゲームという楽しい場面を使って、まずはゆっくり取り組む成功体験を積むことを目標にしています。
できた時には、「今待てていたね!」「待つ姿勢、かっこよかったよ!」など、できた部分を具体的に伝える声掛けを意識しています。
具体的に褒められることで、自分の成長を実感し、思わずにっこりする姿が見られます。
小学生は、“借り物ミッション”にも挑戦!
すごろくが進むと、さらにステップアップした特別ミッションマスが登場します。

借り物ミッションの例
- ○○先生からビー玉を8個貰って△△先生に渡そう
- □□先生から紙コップを貰って☆☆先生に渡そう

これらのミッションでは、
- 相手に目的を言葉で伝える力
- 聞いた内容を覚えておくワーキングメモリを養う
- 人に何かを渡すときの適度な距離感や視線
など、学校生活でも大切なコミュニケーション能力が自然と練習できます。
最初は「なんて言うんだっけ?」と立ち止まったり、少し恥ずかしそうに小声で伝えたりする姿も見られますが、無事にビー玉や紙コップを受け取り、戻ってくると「できたね!」と保護者の方やスタッフから声を掛けられ、お子さまは誇らしげになる様子が見られます。
借り物ミッションは遊びの中の小さな挑戦ですが、その成功体験はお子さまの自信の積み重ねに繋がる大切な時間となっています。
すごろくが終わる頃にはみんな大満足!
すごろくが終わる頃には、みんなすっかり満足した表情に変わっています。
ゲームが進むうちに、最初の緊張もほぐれていき、自分の番を待ったり、ミッションに挑戦したりする中で「できた!」が積み重なり、気持ちも軽くなっていきます。
そして、いよいよゴールの瞬間。
サイコロの目が進むたびにドキドキしていた気持ちが一気にはじけて「やったー!」と喜びを伝える姿がとても印象的です。
ミッションをやりきった達成感も相まって、最後には自信に満ちた、とてもいい表情を見せてくれます!
すごろく遊びで育つ“力”とは
すごろくを通して子どもたちが身についてる力はたくさんありあります。
- 順番を待つ
- ルールを理解する
- ミッションを実行する
- 気持ちの切り替え
- バランス力や体幹を養う
- 人とのやり取り
- 集中力
- 問題解決
- 思考力
- コミュニケーション能力
- 社会性
など
遊びだからこそ、自然に伸びていく力ばかりです。
まとめ
PARCひがしおおさかで行うすごろく遊びは、「楽しい!」と「できた!」がたくさん生まれる時間です。
これからもわくわくしながら成長できる遊びをたくさん見つけていければと思います♪
次回のブログもお楽しみに!