PARCひがしおおさかでは、1月26日・27日の2日間に集団療育を行いました。
テーマは「運動をみんなで楽しく行おう!」です。
この集団療育の目的は、集団の中で縄跳び要素のある遊びを楽しむことです。
縄跳びの要素ってなに?
縄跳びには大きく分けて7つの要素があります。
①ジャンプ
②バランス感覚
③体幹の筋力
④リズム感
⑤ロープの操作(上肢操作)
⑥複合運動
⑦協調運動
これらを高められる運動を、お友達と一緒に楽しく取り組めるようプログラムを作成しました。
特に今回の集団療育では、7つの要素を取り入れた4つのプログラムに取り組みました。
プログラムの内容やその目的、そして当日の子ども達の様子をご紹介します(^^)/
縄跳びに繋がる運動療育①サーキット遊び
まず初めにサーキット遊びを行いました。
サーキット遊びの目的
サーキット遊びでは、
- ジャンプ力
- バランス感覚
- 距離感の理解
- 身体のボディイメージ
- 運動予測
- 協調運動(目と身体の協調性・膝の屈伸運動や動作の切り替え)
- 失敗を恐れず何度も挑戦する力を育む
- 待つ練習
サーキット遊びで一致団結
子ども達は何度も挑戦することで、ゴールに到達する成功率がどんどん上がり、より大きくジャンプしたり、スピードアップしてバランスブロックを渡れたりするようになっていきます。
最後に1人ずつ挑戦する際には、お友達の応援を受けてされまで以上に集中してゴールを目指す姿も見ることができました。
縄跳びに繋がる運動療育②エアスポットジャンプ
エアスポットジャンプとは、ピアノのリズムに合わせてエアスポットの上でジャンプし、音が止まると場所を移動していくというゲームです。
エアスポットジャンプの目的
- 協調運動(音楽という外界からの情報に合わせて身体の動きをコントロールする)
- ジャンプ力
- ジャンプと移動という運動の切り替え
リズムに合わせてエアスポットジャンプ!
1人でジャンプが難しいお子さまは、スタッフと手を繋いでジャンプをしました。
ピアノのスピードがゆっくりになると大きくゆったりとジャンプし、スピードが早くなると、細かくたくさんジャンプするなど、同じジャンプでも種類の違う動きができていました。
また、音楽を聞いたり、周りのお友達の行動を見たりして、ジャンプの場所を順番に移動していくこともできていました。
縄跳び遊びに繋がる運動療育③ぐるぐるお化け退治
タオルをぐるぐる回して、ビニールのお化けに当てるゲームをしました。
左右片手ずつ、交互に行いましたよ☆
ぐるぐるお化け退治の目的
- 縄の操作(コントロール)
- 上肢や手首の動かし方の練習
タオルを回してお化けを退治しよう!
身体の横でぐるぐるとタオルを回すのは、意外と難しい動きです。
スタッフが身体的誘導を行いながら、縄跳びのようにタオルを回すやり方を教えました。
ビニールお化けが倒れると、達成感を味わうことができるので、子ども達はとっても嬉しそうでした♪
縄跳びに繋がる遊び④ミノムシジャンプ
タオルを膝の下に結んで両足ジャンプ!
2人1組で競争もしました。
最初は平地をジャンプしていましたが、2回目は床に置いたポールをジャンプし、最後はスタッフが動かすポールを2人でタイミングを合わせてジャンプしました。
段階的に難易度を上げていく活動となりました。
ミノムシジャンプの目的
- ジャンプ力
- 体幹と下肢の筋力
- 身体のコントロール(両足を閉じた状態でのジャンプ動作)
- 協調運動(目と身体の協調性)
ミノムシジャンプで競争
ジャンプが苦手なお子さまも、スタッフがサポートすることで楽しく取り組むことができました。
また、競争で負けてしまっても気持ちを素早く切り替え、ゴールを目指してジャンプすることもできました。
縄跳び実践(個別練習)
最後は、ついに縄跳びの実践です。
縄跳びに繋がる4つの遊びを思い出しながらまずは個別練習をおこないました。
最初は、片手で左右交互に縄を回す練習をし、次に縄を前に回す練習をしました。
最後は縄跳びをジャンプする練習をしました。
縄跳びに挑戦!
縄跳びに苦手意識のあるお子さまも、お友達が挑戦している姿を見たり、スタッフがお子さま一人ひとりに合った方法で一緒に練習をしたりすることで、あきらめずに練習に取り組むことができました。
最後はみんなで大縄跳びに挑戦!
最後は、集団で縄跳びを楽しむことやお友達と一緒に取り組むことの楽しさを感じることを目的とした大縄跳びです。
横移動してくる大繩をみんなでジャンプしたり波打つ大繩をみんなでジャンプしたりしました。
力を合わせてみんなでジャンプ!
縄に引っかからないようにみんなでジャンプしたり、声を掛け合ったり。
汗をたくさんかいているお子さまの姿も見られました。
また、自分で縄を回すのが難しいお子さまも、大縄跳びではジャンプするのを楽しんで参加してくれました。
まとめ
縄跳びに苦手意識のあるお子さまにも楽しく縄跳びに繋がる運動に取り組んでもらえました。
お友達と応援し合う姿や、お友達の姿を見て「自分も頑張ってみよう!」と取り組む子ども達の姿にスタッフ一同とても嬉しくなりました。
そして、縄跳びはもちろん、そのあとのお片付けもお友達と協力して取り組むことができました。
次回も楽しい集団療育を開催予定です。お楽しみに!