PARCひがしおおさかでは、10月30~31日の2日間、集団療育でのハロウィンイベントを開催しました!
このイベントでは、子どもたちに6つのプログラムにチャレンジしてもらいました。
プログラムには、一つひとつの活動の”ねらい”があります。
第1弾では、蜘蛛の巣くぐり【https://parc.medi-care.co.jp/blog/181】
第2弾では、ミイラごっこ【https://parc.medi-care.co.jp/blog/182】
第3弾では、衣装作り・ペイント【https://parc.medi-care.co.jp/blog/183】
についてご紹介させていただきました。
今回は、最後のハロウィンイベントのご紹介です!
「ピニャータ割り」とは?
聞き馴染みがない方もいるのではないでしょうか?
「ピニャータ割り」とは、メキシコ・中南米が発祥の、お祝い事で行われるゲームのことです。
ピニャータは日本のくす玉のようなもので、中にはお菓子などが詰め込まれています。
これを子どもたちが棒で叩き割って楽しむ遊びです。
「ピニャータ割り」を体験!
順番に並んで、ハロウィンモンスターの形をしたピニャータを棒で叩いていきます。
叩く回数は1人5回というルールを決めて、みんなで「1!2!3!4!5!」と声に出して数を数えながら元気よくピニャータを叩きました。
割れたピニャータからはお菓子がたくさん飛び出してきて、みんなで分け分けして持ち帰りました♪
協力しあうことで達成感を味わう
「ピニャータ割り」の”ねらい”とは?
- お友達と協力して1つのことを達成する
- 「5回叩いたら交代する」というルールを守って活動する
- 力強く叩いて、肩や腕の筋力の向上を図る
- 揺れるピニャータを狙って叩くことで、手と目の協調性を高める
ルールを守って1人5回で交代して取り組んでくれましたが、5回はなかなかピニャータが割れないこともありました。けれども、みんなで諦めずに協力して何周も頑張ってくれたことで、無事にピニャータを割ることができました!
さらに、お友達が叩いている時はみんなでタイミングを合わせて「1!2!3!4!5!」と声を掛けたり、「すごーい!」「あともうちょっと!」と応援したりする姿もあり、一丸となって取り組む姿にスタッフもとっても嬉しくなりました( *´艸`)
ハロウィンイベントの最後は「トリック・オア・トリート!」
最後はハロウィンのメインイベントである「トリック・オア・トリート!」。
自分で作った衣装を着てお菓子をもらいに行きました♪
1人1つずつ手にしたお菓子入れには、それぞれマークが付いています。
そのマークと同じマークの扉をPARCの中から見つけ出し、ノックして「トリック・オア・トリート!」
合言葉をスタッフに伝えてお菓子をもらいます。
普段はなかなか人前でお話することが苦手なお子さまも、手作りの衣装を着てお菓子がもらえるという、いつもとは少し違う雰囲気に「トリック・オア・トリート!」と大きな声で合言葉を言うことができました!
また、言葉を使うこと自体が難しいお子さまは、手を合わせるジェスチャーとともに「ちょうだい!」と自分が使える言葉を駆使してスタッフに「お菓子がほしい!」という意思を伝えてくれました(^^♪
お菓子をもらうだけじゃない!集団療育の工夫とは?
トリック・オア・トリートは、次のような療育の”ねらい”を軸に開催しました。
- 順番を待つ
- 短期記憶へのアプロ―チを行う
- 注意機能の向上
- コミュニケーション能力の向上
上記の“ねらい”を元に、ただお菓子をもらうのではなく、『箱と同じマークの扉を見つけて、もらったお菓子を同じマークの箱に入れる』というルールを設けました。
このルールがあることで、
お菓子入れに描かれたマークを覚える
掲示物や物などさまざまな情報が目に飛び込んでくる広いお部屋の中から、お菓子入れと同じマークを見つける
という活動は、「短期記憶」や「選択性注意」という注意機能にアプローチできます。
また、スタッフはマークの場所そのものを教えず、「上の方を見てみたらどうかな?」など、ヒントだけを伝え、お子さま自身で見つけられるようにサポートするに留めました。
まとめ
PARCひがしおおさかのハロウィンイベントをご紹介しました。いかがだったでしょうか?
いつもと違う環境の中で、ドキドキしながらもお友達と協力し、さまざまな活動に取り組んでくれました。そして「できた!」と達成した時のお子さまの笑顔は百点満点!
これからも、集団療育や日頃の個別療育を通して、お子さまの「できた!」や「え?が、お!」をたくさん見つけていきます(^^)/
(PARCひがしおおさかスタッフ一同)