PARCひがしおおさかでは、保育士・理学療法士・作業療法士・言語聴覚士といった専門職が連携し、お子さま一人ひとりの「できた!」「もっとやってみたい」という気持ちを大切にしながら支援を行っています。
今回は、それぞれの専門職の関わり方や、どんな遊びや視点で成長に寄り添っているのかをご紹介します!
うれしい・たのしい・やってみたい!を育てる保育士の支援
保育士は、子どもたちの気持ちに寄り添う事を大切にしています。
遊びたくない時、うまく言葉にする事が難しい時、ちょっとイライラしてしまう時、そんなお子さまの「言葉にできない気持ち」に気付き、寄り添った関わりをしています。
また、おままごと、粘土遊び、スライム作りなど夢中になれる遊びを通して、手の使い方、言葉のやり取り、感情の調節、他者との関わりなどたくさんの力を育てていきます。
例えば、おままごとでは「貸して」「どうぞ」「ありがとう」のやり取りを自然に学ぶことができたり、お絵描きや粘土遊びを通して、自分の気持ちを表現する力を育てていきます。
お絵描きや粘土遊びなどで、思い通りに作ることが難しい時には、「どうしたらできるかな?」と一緒に考える経験を通して、試行錯誤する力や諦めない気持ちを育てる事ができます。
保育士は、子どもたちの
- 日々の小さなできた
- 楽しかった
- 嬉しかった
という気持ちに寄り添いながら、安心して過ごせる環境づくりを大切にしています。
その子に合った“動き方”を一緒に探す 理学療法士の支援
理学療法士は、子どもたちの身体の動きや姿勢、バランスなどを専門的に支援しています。
立つ、座る、歩く、ジャンプするなど、毎日の“あたりまえ”の動きにも、一人ひとり異なる得意・苦手があります。
例えば、
- 転びやすい
- 同じ姿勢を保つことが難しい
- 階段の上り下りに不安がある
といった場面でなぜそうなるのかを評価し、原因を見つけていきます。
そして理学療法士はお子さまの動きの特徴に対して、「その子に合った遊び」や「挑戦しやすい環境」を一緒に探していきます。
トンネルくぐりや平均台でバランス感覚や身体の位置感覚を育てたり、ボールを投げつけたり蹴ったりする中で腕や脚の協調性を育んだりと、遊びを通して楽しく身体を育てていきます。
「これが苦手だから練習する」のではなく、“やってみたい!”と思えるような遊びの中で自然に身体に力を養っていくことを大切にしています。
着替え・ごはん・手遊びも!作業療法士と楽しく力を伸ばそう
作業療法士は、子どもたちの日常生活に必要な力を育てる事を専門に支援をしています。
- 着替える
- 食べる
- 手や身体を使う
- 集中する
など、生活の中の動作一つひとつに、お子さまの成長する場面がたくさんあります。
作業療法士が取り入れる遊びは、楽しいだけでなく、お子さまの発達にぴったりな内容です。
例えば、巧技台(はしご・滑り台)やトンネルを使ってバランス感覚や空間認知能力を高めたり、スライムや粘土で感触遊びを楽しみながら手の力や動かし方を育てたりしています。
こうした遊びは、将来のお箸やボタンの操作、道具の扱いにも繋がっていきます。
作業療法士は、「できない」ではなく「やってみたい」と思える環境づくりを大切にしています。
少しの工夫や声のかけ方で「苦手」が「やってみようかな」に変わる瞬間を後押ししています。
うまくいかない時にも「一緒に考えよう」と寄り添いながら、お子さまが自分で気付いたり挑戦する積み重ねを大切にしています。
そうした積み重ねが、お子さまの自信や自己肯定感へと繋がっていきます。
“伝わる”“食べられる”を応援します! 言語聴覚士の支援
言語聴覚士は、子ども達の発音の練習や食べる練習を専門的に支援しています。
発音の練習では
- 言葉が出にくい
- 発音が不明瞭
- 他者とのやり取りが苦手
といったお子さまの伝えたい気持ちを育てています。
言葉のやり取りや発音、聞く力などを遊びの中で楽しみながら育てていきます。
例えば、絵カードやごっこ遊びを通してやり取りの楽しさを学んだり、言葉がうまく出すことが難しい場合は、表情や指差し、見振りや視線などのサインを受け止め、「伝わった!」という経験に繋げられるように支援をしています。
食べる練習においては、上手にご飯が食べることが難しいお子さまには、食べる能力の評価や食べやすい食事の提案をして、楽しく食事ができるような取り組みをしています。
まとめ
保育士、理学療法士、作業療法士、言語聴覚士がそれぞれの視点で支え合いながら、お子さま一人ひとりの「その子らしさ」を大切にし、ご家族とも連携を取りながら、これからも温かく見守っていきたいと思います。
※それぞれの職種をご紹介する際、実際の療育の様子をお見せする為に、保育士の紹介に療法士が写っていたり、療法士の紹介に保育士が写っている場合があります。
私たちは、保育士と療法士が日々連携しながら、お子さま一人ひとりに合った支援を行っています。
写真にも、そんなチームで関わりの様子を自然なかたち掲載しています。
ご理解のほど、どうぞよろしくお願い致します。