毎日の朝のお見送り、
「今日も楽しく学校で過ごせるかな？」
「トラブルが起きないといいな」
そう思いながらお子さまを送り出していませんか？
このような保護者さまの不安を少しでも軽減するとともに、お子さまがもっと自分らしく園や学校を楽しめるようにお手伝いするサービスが「保育所等訪問支援」です。
さらに、お子さまを支援している先生のお悩みや園・学校の環境設定なども、この「保育所等訪問支援」であればお手伝いすることができます。
保育所等訪問支援とは？
まだまだ馴染みが少ないサービスかと思いますが、「保育所等訪問支援」は平成24年4月1日に施行されました。
主に改正児童福祉法により創設された「インクルージョン」を推進するための支援です。
サービスの内容は大きく2つに分かれ、
- 直接支援：お子さまへの支援
- 間接支援：園・学校の環境設定、先生方への支援
があります。
保育所等訪問支援の実際の支援
実際にPARCひがしおおさかで行っている「保育所等訪問支援」のサポート例をご紹介します。
➀姿勢が崩れてしまうため、授業中椅子に座っていることができないAちゃん
授業中に姿勢が崩れてしまい、集中できない。
「PARCひがしおおさか」のスタッフが小学校に伺い、実際にAちゃんの授業風景を観察したところ、硬い椅子ではお尻と座面が触れている面積が少なく、座っている感覚が得られにくいことが、姿勢が崩れてしまう原因でした。
柔らかいクッションを導入し、お尻と座面が触れる面積を広くすることで「ひっついている」感覚をより得られるようにしました。
クッションを導入したことで安定して姿勢を保つことができるようになり、授業にも集中して参加することができるようになりました。
➁授業中に教室内を立ち歩いてしまうBくん
授業中、落ち着いて椅子に座っていることができず、教室内を立ち歩いてしまう。
授業中は座っているだけなので、体の固有感覚への刺激が得られにくく、Bくんは刺激を求めて立ち歩いてしまっていたようです。
保護者さまと担任の先生を交えて話し合い、授業が始まる前の2～3分間、クラスメイトと押し相撲で目いっぱい体を使ってもらうようにしました。これにより、固有感覚への刺激が満たされた状態で授業を受けられるので、授業中に立ち歩くことが減少しました。
➂音読をしたがらないCくん
学校でうまく音読ができなかったことで自信を失い、音読自体をしたがらなくなった。
「PARCひがしおおさか」のスタッフが、Cくんが文字を読む様子を確認したところ、国語の教科書のような「白地」に「文字だけ」が書かれている状態では、スムーズに文字を目で追うことが難しいということが分かりました。文字を目で追えないため、音読することが苦手だったんですね。
教科書にマス目を書き、文字を一つひとつ区切ることで分かりやすくしました。これにより、Cくんはスムーズに文字を目で追えるようになって、おうちで音読ができるようになりました。
また後日、クラスメイトの前でも音読することができ、この成功体験によって自信が付いたCくんは、おうちでも積極的に音読の練習をするようになりました。
④クラスメイトと一緒に運動会へ参加したいDちゃん
移動に車いすが必要なため、運動会に参加できないかもしれないと悩んでいた。
「PARCひがしおおさか」のスタッフが実際に学校へ伺い、運動会のプログラムや練習の様子を確認しました。
担任の先生とも相談し、Dちゃんが車いすに乗ったまま運動会に参加できる方法や、立ち上がってクラスメイトと一緒に参加できるプログラムを考えて提案したところ、採用していただきました。
運動会当日、クラスメイトと一緒に運動会に参加することができ、Dちゃんも思いっきり楽しむことができました。
⑤小学校への進学に不安があったEちゃん
幼稚園で自分の気持ちが伝わらないと怒ってしまう場面があり、保護者さまは「小学校に上がっても同じことになってしまうのでは…」と不安に思っていた。
幼稚園から小学校に上がるタイミングで、Eちゃんは「PARCひがしおおさか」の利用を開始しました。「PARCひがしおおさか」で行っているサポート方法を小学校の先生と共有すると共に、保育所等訪問支援としても介入し、PARCスタッフが継続してサポートすることで、スムーズにクラスに馴染むことができました。
まとめ
通所としてのPARCだけでなく、園・学校への就学・進級に伴う不安も「保育所等訪問支援」を利用することで、お子さまの新たな「できた！」の発見に繋がります。
様々な環境やライフステージでお子さまの成長をPARCと一緒に見ていきましょう！
また、保育所等訪問支援はPARCを利用されていないお子さまもご利用できます。
お気軽にご相談ください！
［関連記事│保育所等訪問支援とは？①子どもの自主性の発達と通所支援サービスの課題］
［関連記事│保育所等訪問支援とは？②保育所等訪問支援の内容と実際の利用事例］
東大阪市で保育所等訪問支援なら「PARC（パルク）ひがしおおさか」！
「PARCひがしおおさか」では、通所だけでなく、園や学校などお子さまが生活の多くを送る場所での支援も行っています。
お子さまへの直接支援はもちろん、園・学校の先生や環境設定など、環境支援も行うことで、お子さまが楽しく、そしてその子らしく過ごせるようサポートいたします。
保育所等訪問支援は、PARCに通っていないお子さまもご利用可能です。
お気軽にご相談ください。
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