7月といえば、七夕!ということでPARCひがしおおさかでは、七夕イベントを行いました。
今回は、PARCひがしおおさかで行った七夕の短冊づくりのねらいや様子をご紹介します。
PARCひがしおおさかで行った七夕イベントのねらいとは
今回の七夕イベントのねらいとしては、
①季節の行事を楽しむ
七夕という行事に触れて、日本の季節や文化を感じることで理解を深めます。
②自分の気持ちを表す
願い事を書くことで、お子さまが「こんなことをしたい」「できるようになりたい」という気持ちを自然に表すきっかけに繋がります。
③手先の巧緻性や集中力を育てる
短冊をハサミで切ったり、紐を穴に通す動作を通して、手先の巧緻性の向上の練習に繋がります。
④「できた!」という自信に繋がる。
最後まで作り上げることで、お子さまが「できた!」という達成感を感じることができ、自信や自己肯定感に繋がります。
⑤楽しく、自分のペースで取り組める環境づくり
好きな色の短冊を選び、字を書ける子、まだ難しい子など一人ひとりのペースに合わせて楽しく取り組めるように環境設定を行いました。
短冊づくりにチャレンジ!
子ども達に短冊に「願い事」を書いてもらいました☆彡
ただ書くだけでなく、一人ひとりの成長や得意なこと合わせて「やってみたい!」と思えるように工夫して環境設定を行いました。
PARCひがしおおさかの環境設定①字を書ける子は、自分の言葉で願い事を書こう!
ひらがなが書けるお子さまには、自分で願い事を考えて書いてもらいました。
「ピアノが上手にひけますように」「お金持ちになりたい!」など思い思いに書いてくれていました。
中には「どんなお願いにしようかな」と真剣に考えたり、ひらがな表を確認しながら一文字ずつ丁寧に書く姿も見られました。
このように、“自分で考えた思いを、言葉で書く”という体験は、書字の練習だけでなく自己表現や思考力を養うことにも繋がる大切な時間です。
完成すると満足し、ご家族の方やスタッフに嬉しそうに見せてくれる姿が印象的でした!
PARCひがしおおさかの環境設定②書くことがまだ難しいお子さまには、サポートをしながら
まだ自分でひらがなを書くことが難しいお子さまには、スタッフと一緒にひらがな表を一文字ずつ確認しながら書いたり、スタッフの書いた見本をなぞる「なぞり書き」で取り組みました。
なぞり書きは、ひらがなの形や書き順を学びながら、「できた!」という成功体験を積みやすい支援方法です。
実際に取り組むと、一文字ずつ声に発しながら字を書いていく様子や、「これは“た”だね!」とスタッフと会話しながらゆっくり丁寧に書いていく姿が見られました。
このように、一人ひとりに合った環境設定をすることで「ひらがなをなぞることならできそう!」と自信をもって取り組む姿が見られました。
PARCひがしおおさかの環境設定③字を書くことが難しいお子さまは、絵で表現!
まだ文字を書くことに慣れていないお子さまは、思い思いに絵を描いて表現してくれていました。
頭の中でのイメージを膨らませながら、魚や虹の絵を描いたりして、集中して取り組んでくれていました♪
絵での表現も、お子さまにとって“ことば”のひとつです。
言葉で気持ちを伝えることが難しいお子さまでも、絵を描くことでしっかりと思いを表現してくれていました。
このような活動は、筆記用具をもって机に向かうことへの抵抗感を和らげることに繋がり、書字への第一歩として、とても大切なステップになります。
PARCひがしおおさかの環境設定④ハサミを使えるおお子さまは、自分で短冊を切ることに挑戦!
年長さんや小学生のお子さまには自分で短冊を切ってもらいました。
スタッフの「ゆっくりね」「手を切らないように気を付けてね」という声掛けを聞いて、集中して丁寧に切ることができました。
こうしたハサミを使った作業は、指先の器用さを育てる大切な練習にも繋がります!
PARCひがしおおさかの環境設定⑤穴に紐を通す作業も、手先の練習に繋がる
短冊を笹に飾る際、パンチを使って穴を開け、細い紐を通す作業を行いました。
この紐を「通す」「引っ張る」という動きも、指先の細かい動きや目と手の協調性(目で見て手を動かす力)を育てることができます。
PARCひがしおおさかの環境設定⑥書字練習や手先を使う練習だけでなく、座る練習にも繋がる
「文字を書く」「絵を描く」ことは、自然と書字の練習に繋がります。
それだけではなく、机に向かって座り、話を聞いて順番を守って進めるという一連の流れが、座る練習や集中力を育てる経験にも繋がります。
普段は中々机に向かうことが難しいお子さまでも、“願いごとを書く”という楽しいきっかけがあることで、自然と取り組む姿が見られました。
まとめ
七夕イベントでは、すべてのお子さまが同じようにできることを求めるのではなく、「今、その子に合ったやり方」で取り組めるように工夫しました。
ハサミを使うのが難しいお子さまは、スタッフが事前に切った短冊を使って取り組んだり、紐通しが難しい時には手を添えてサポートしたりと、一人ひとりのペースを大切にしながら、少しずつ「やってみたい」という気持ちを育てられるように環境設定をしました。
みんなが短冊に込めた願いが、空に届きますように☆彡