「療育（りょういく）」とは、発達に遅れや特性のある子どもが、より良く成長し、自立した生活ができるよう支援することです。
「療育」は「療養（医療的な支援）」と「教育（学び・成長の支援）」の両方の要素を持っています。
療育（りょういく）とは？
発達に遅れや特性のある子どもたちが、その子らしく成長できるように支援する教育・訓練のことです。
- 発達障害や知的障害のある子どもへのサポート
- 社会性やコミュニケーションの練習
- 感覚統合や生活スキルの支援
療育は、保育士、児童指導員、看護師、そして療法士（OT、STなど）がチームで行うこともあります。
療育を行う目的とは？
①子どもが自分らしく生きていく力を育てる
②発達の遅れを早期に発見・支援し、できることを増やす
③家庭、社会、学校生活へのスムーズな適応を助ける
④子ども自身の可能性を引き出すサポートをする
「療法士」と「療育」は、どちらも子どもや障害のある方の支援に関係しますが、それぞれ意味や役割が異なります。
療法士の役割をわかりやすく説明します。
療法士（りょうほうし）の役割
- 理学療法士（PT）
理学療法士は、身体機能（歩く・立つなど）の回復や維持をサポートします。
- 作業療法士（OT）
作業療法士は、日常生活動作（食事・着替え・遊びなど）を支援します。
- 言語聴覚士（ST）
言語聴覚士は、言葉・コミュニケーション・嚥下問題に対応します。
できた！が増える毎日に 療法士とともに育む子どもの力
療法士は、療育の場でも活躍します。
例えば、理学療法士がお子さまのストレッチ、ポジショニング、基本動作の練習をし、作業療法士が発達支援施設でのお子さまの感覚統合訓練、言語聴覚士が嚥下の評価や発語の練習を行うなどが挙げられます。
療育では、医療的・教育的にアプローチが必要となり、療法士の専門知識が生かされるケースが多いです。
療育現場における療法士の関わりはとても重要で、子どもの発達を専門的に支援する役割を担っています。
実際のPARCウィル城陽での療法士の関わりを具体的に紹介します。
一人ひとりに合わせたサポート PT・OT・STの関わり
- 理学療法士（PT）
姿勢、歩行、バランスなどの身体機能支援
安全に動ける身体づくり（排痰、ポジショニング等）
- 作業療法士（OT）
感覚統合、手先の巧緻性、着替えや食事などの日常動作の練習
「遊び」を通じて集中力や自己調整力を育てる支援
- 言語聴覚士（ST）
発語や会話の促進、言葉の理解支援、飲み込みのトレーニング
コミュニケーションツールの導入
多職種との連携・助言
療法士は、保育士・児童指導員・保護者と連携し、専門的視点からの助言や支援方法の提案を行います。
例えば、
- 集団活動に入って、お子さまの様子を観察・評価
- 他職員に対し「この子にはこういう環境設定が効果的」などの助言
- ケース会議で支援会議を一緒に立てる
療法士は、環境調整や用具の提案も行います。
- 椅子や机の高さ調整
- 運動や活動の難易度調整
- 補助具・自助具の選定
まとめ
療法士になるとリハビリのイメージが強いですが、それだけだはなく療育の中でお子さまが楽しく療育に参加できるように、日々評価し支援を行っています。
家族支援やフィードバックについても
- 家庭でできる遊びや運動の提案
- 食事、トイレ、着替えに関する相談支援
- お子さまの強みや伸びしろをご家族にお伝えし、安心感や理解を深めてもらう
などといった支援も行っています。
PARCウィル城陽では、お子さまだけでなくそのご家族にも安心かつ快適に過ごしていただけるように支援します。
お困りごとや不安なことがあればぜひ、PARCウィル城陽にご相談ください。
