災害と一言にいっても、ゲリラ豪雨や地震などの自然災害のほか、火事や事故といった災害もありますよね。
いつなんどき、どんな災害に合うかは誰にも分かりません。
だからこそ、日頃から訓練して適切な対応を身につけることが安全に繋がると私たちは考えています。
特に、「PARCウィル城陽」では人工呼吸器を使用していたり、頻回な吸引が必要だったり、誰かの助けがないと移動が難しかったりするお子さまが多く通われています。
「もし、うちの子がPARCウィル城陽に行っている間に災害に遭遇したら……」
そう考えると、ご家族もとても不安になると思います。
そこで今回は、いつ起こるか分からない災害に対して「PARCウィル城陽」が行っている防災訓練をご紹介します。
防災訓練をはじめたきっかけ
まず初めに、PARCウィル城陽がなぜ「防災訓練」に力を入れはじめたのか、きっかけをお話したいと思います。
城陽市では、市の職員と医療的ケアが必要なお子さまのご家族が「防災」をテーマに定期的な話し合いを行っています。
PARCウィル城陽のスタッフも先日、その話し合いに参加させていただきました。
そこで改めて設備や体制について様々な角度から意見を聞くことができ、スタッフ間で『災害に備えて、私たち「PARCウィル城陽」ができることはなんだろう?』という疑問が出てきました。
定期的な防災訓練で適切な対応を身につける
PARCウィル城陽では、療育中に地震や火事が発生したと想定して、定期的な防災訓練を実施しています。
この訓練は、療育をしている最中に行うので、もちろん通っているお子さまにも参加してもらっています。
また、実際に消防署などへ連絡を入れるので、現場は毎回リアルな緊張感に包まれます。
今回は火事を想定した消防訓練
今回は、PARCウィル城陽のエレベーター付近から火災が発生した想定で消防訓練を行いました。
人工呼吸器や移動にバギーを必要とするお子さまにも参加してもらいました。
療育中に「火事だ!」の声とともに、火元を発見したスタッフが消防へ通報(訓練時は、事前に消防署と打ち合わせしています)。
ほかのスタッフは、初期消火にあたるグループとお子さまとともに避難準備を行うグループに分かれます。
日々、「こんなときはこの役割」とスタッフ一人ひとりが自分の動きを確認しているため、スムーズに消火活動とお子さまの避難を完了することができました。
今回の防災(消防)訓練を振り返って
訓練後、スタッフ全員で振り返りを行い、いかに早く、そして安全に避難できるかについて話し合いました。
避難と一口に言っても、日によってお子さまの人数が違ったり、必要なケアが違ってきたりします。
その時々で避難の方法が変わるため、最大限の想定と方法のリスト化、情報の共有を今後も定期的に行っていきます。
まとめ
今回は消防訓練を行いましたが、災害には地震や洪水などさまざまなものがあります。
どんな時でも安心して通っていただける場所を目指して、「PARCウィル城陽」は日々いろいろなケースを想定し、対応できるようスタッフで話し合い、訓練を実施していきます。