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読み間違いが多い、文字を読み飛ばしてしまう…、「読むこと」に苦手を感じている子どもの原因と改善方法

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普段の会話では流暢なのに、文字を読むと急に詰まったり、棒読みになったりしてしまう…(;_:)。
そんなお悩みを抱えているお子さまはいませんか?
そもそも、どうしてこのようなことが起こるのでしょうか?

 

文字を読むための3つの要素

私たちが文字を読む(=読字)とき、
  1. 視覚
  2. 聴覚―音韻処理
  3. 姿勢や協調運動
この3つが合わさることで成立しています。

 

①視覚

視覚は「視機能」「視覚情報処理機能」に分けられます。
「視機能」には視力や視野、眼球運動や色の認識が含まれます。

視力や視野、色覚などの目の仕組みに問トラブルがある場合

その子に合った眼鏡をかけることで読字の困難さが改善されることがあります。
 

眼球運動にトラブルがある場合

文字を追うことが苦手で文字や行をとばしてしまうことがあります。
こういったお子さまには、魚釣り風船バレーなど、2点を見ながら行う遊びを取り入れることが効果的です。

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(魚釣りゲームで目と手の動きを自然と合わせています)

また文章を読むときに単語ごとに区切ったり、物差しを当てたりしながら読むことも良いでしょう。

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視覚情報処理機能にトラブルがある場合

視覚といえば、上記の視機能をイメージする人が多いと思います。
しかし、読字に困難を抱える子どもは「視覚情報処理機能」が困難で読字できない子が多いと言われています。
「視覚情報処理機能」とは、
  • 物の大小
  • 物の長短
  • 傾き
  • 奥行き
  • 形態
を認識します。
この機能に困難があると、書体の「明朝体」や明朝体に含まれる「教科書体」が読みにくいとされています。
明朝体や教科書体には、特有のトメやハネの表現があり、それが原因で文字として認識すること時間がかかってしまいます。
したがって、書体を「ゴシック体」などのトメやハネの表現が少ない書体にすることで、中には別人のようにスラスラと読めるようになる子もいます。
近年ではUD書体(ユニバーサルデザインフォント)という書体も開発され、全ての人が読みやすい書体が研究されています。
※キャッチ画像の文字がUDフォントです。

 

②聴覚・音韻処理

聴覚機能には、単純に音がどの程度の大きさまで聞こえているかを示す「聴力」と、車の音や鳥の鳴き声といった環境音と人の話している言葉である「言語音」とを区別する力があります。
「聴覚・音韻処理」には、この「言語音」を操作する際に、音読では文字という視覚情報から音韻と呼ばれる実際に声に出す情報を抽出する力(音韻処理)、そして1つ1つの音をまとまりとして捉え、単語さらには文として理解する力も必要です。
音韻処理とは「りんご」と聞いて、「り」「ん」「ご」と3つの音で成り立っていると分かる力のことで、音読が苦手なお子さまの中には、この音韻処理に弱さがあることがあります。
音韻処理能力の向上を促すには、「じゃんけんグリコ」「しりとり」「さかさことば遊び」などの言葉の音の数を意識しながら行う遊びが効果的です。
また、音をまとまり(単語)として捉える事が難しいお子さまは、3×3のマス目に平仮名を書き、その中に隠れていることばを探して囲むという遊びや「さかなうしひつじ」から3つ単語を探す言葉遊びが効果的です。

 

③姿勢や協調運動

読字の流暢性というものがあります。
これは、文字列の音を素早く言葉に変換することを指します。
「らくだ いちご でんわ はさみ こっぷ」
「くいの ちかり もにぶ ごかだ がみに」
あなたはどちらの文が読みやすいですか?
文字を流暢に読める人は、単語をまとまりとして捉え視線を移動させています。
したがって、意味のある単語が並んでいる上の文が読みやすいと思います、
このように文字を素早く単語に変換する力が備わっていないと、常に下の文を読んでいるような状態になっているため、一文字ずつ読む「逐次読み」になってしまいます。

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文字を単語に変換する力がある人は、次の文を違和感なく読めると思います。
「なつやすみにおとうさんとどうつぶえんにいきました。」
読めたでしょうか?
しかしこの文章、実は「どうぶつえん」が「どうつぶえん」になっています。
これは小脳の働きによるものです。
小脳は「リズム」「姿勢バランス」「協調運動」「文字を音に変換、音を文字に変換、文字を単語に変換を自動化」に関係していると言われており、小脳の働きを活発にさせることで、読字の流暢性が向上すると考えられています。

 

文字を読むのが苦手な子は運動が苦手?


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読字が苦手なお子さんに共通してみられることとして、運動しているときにリズミカルに動けないことがあります。
例えば、「けんけんぱ」や「なわとび」など、リズムよく飛んだり手足を動かしたりすることが上手くできません。
これらは小脳が上手く働いていないことが原因で起きていると考えられ、音楽療法やリトミックが効果的とされています。
他にも、ブランコに乗りながら箱にボールを投げ入れる、平均台やトランポリンの上でボールをキャッチするなど平衡感覚を使いながら目を動かして手足を使う行動も効果的です。

 

まとめ

PARCじょうようでは、
  • さかなつりやボール遊びで視覚機能
  • ドレミマットや積み木、絵カードなどで聴覚や音韻処理機能
  • トランポリンやハンモック、ブランコで姿勢や小脳機能
など、楽しみながら使えるようなプログラムをご用意しています。
ぜひ、PARCじょうように遊びに来てください♪

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PARCじょうようは見学・体験・相談を随時受け付けています。
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