小さい子どもはみんな「偏平足」?
「偏平足」とは、土踏まず(=足部アーチとも呼びます)部分の隙間がなく、足底全体が床に触れている状態のことをいいます。また、土踏まずは足部の複数の骨によって形成されるドーム構造の空間のことを指し、歩き始めの3歳頃から発達し始め、10歳頃に大人と同じ構造の足になります。
つまり、子どもは10歳頃までは偏平足の子が多いということです。
土踏まずはどうして大切なの?
土踏まずには4つの大切な役割があります。- 体重を支える
- 立ったときの姿勢を保つ
- 足の指の動きをよくする
- 跳んだり飛び降りたりしたときのクッションになる
「たかが小さなくぼみ」と侮れませんね。
「偏平足」の原因
偏平足になる原因の1つに足部の筋力不足があります。近年、道路が舗装されて歩きやすくなったり、靴の性能が良くなったり、公共交通機関が便利になったりしたことで、足を使う機会が減ってきました。これにより、足部の筋肉を使う頻度が減り、土踏まずが形成しにくくなってきているのです。
「偏平足」が身体に及ぼす影響
足部の筋力不足や偏平足によって身体のバランスが悪くなり、転びやすくなったり足が疲れやすくなったりします。また、身体のバランスが悪いことが原因で、姿勢が猫背などになってしまうこともあります。
PARCの理学療法士がオススメする「土踏まず」を作る方法
足の指を使う遊びがオススメです。- 足の指でグー・チョキ・パーじゃんけん
- 足で踏ん張る手押し相撲
- 裸足で遊ぶ
裸足で遊ぶ場合は、踏んでケガをするようなものがないか、あらかじめ確認してあげてくださいね。
足のセンサー「メカノレセプター」とは?
ところで、あなたは「メカノレセプター」というものをご存じですか?「メカノレセプター」とは、身体のバランスを保つセンサーのような役割を持つ感覚受容器のことで、私たちの足裏にたくさん存在しています。
この「メカノレセプター」があるおかげで「身体が右に傾いているな」「斜面に立っているな」「靴に石が入っているな」「ここの床は滑りやすいな」ということを感知することができ、脳へその情報を伝達することで、脳はどの筋肉をどう動かせば転ばずに済むかという命令を出すことができます。
PARCの特長の1つである芝生は、この「メカノレセプター」を刺激するためのものでもあります。
「メカノレセプター」が発達し、適切な筋肉を使えるようになることでバランス能力が向上し、転倒しにくい身体が作られていきます。
裸足になって遊べるPARCの芝生には、自然と土踏まずが形成されるという秘密の仕掛けがあったんですね♪
ぜひPARCにきて芝生を体験してみてください。
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