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「二項関係」と「三項関係」ってどんなもの? 子どもの発達とコミュニケーション

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乳児期の子どもたちは特に成長著しく、毎日様々な反応を私たち大人に見せてくれますよね(*^-^*)
その成長には、実は保護者さまや保育者など身近な大人とふれあいがきっかけとなっています。
例えば、「子ども」と「大人」などの1対1の関わりは、特に乳児期の子どもにとって愛着関係を結ぶために重要であると考えられています。
今回は、この愛着関係を築くために必要な「二項関係」と、社会性・コミュニケーション能力の獲得に重要な「三項関係」についてお話します。

 

二項関係とは?

「二項関係」とは、

・自分と他者(保護者、保育園の先生等)
・自分と玩具


など、ある特定の対象と1対1で接していたり、関係を結んでいたりする状態をいいます。
抱っこや語りかけなどのスキンシップを1対1で行うことで、子どもは「この人は安心できる」「自分は愛されている」と、たとえ言葉はわからなくても肌で感じ取ることができます。
また、ずっと同じ玩具を持つなど、物に対しても愛着を示しはじめます。
このように「二項関係」を通して、子どもは自分が愛されることや愛着を持つことを学んでいきます。
この「二項関係」によって築かれる愛着形成は、子どもの今後の人格形成の基盤となります。

 

三項関係とは?

「二項関係」の時期から少し成長すると、特定の人・特定の物の両方に意識を向けたやりとりが始まります。
例えば、子どもが声を出しながら興味のある物を指差して何かを伝えようとしてくる行動を目にしたことはありませんか?
また、大人が指を差しながら「わんわんだよ、可愛いね」などと話しかけたとき、子どもが視線を送ったり、表情を変えたりしますよね。
これは、子どもにコミュニケーション能力が芽生え始めた証拠です。
このような「子ども・人・物」といった3つの要因で成り立つ関係を「三項関係」といいます。
はじめこそ子どもたちは表情や仕草だけで伝えようとしますが、周囲の大人の言葉をこの「三項関係」を通して学び、やがては我々大人と同じように言葉で伝えることができるようになります。

 

まとめ

子どもと愛着関係を築き、人格形成に大きな影響を与えるのが「二項関係」です。
そして、子どもにとって言葉やコミュニケーション能力獲得の第一歩となるのが「三項関係」です。
仕草や反応など、毎日の変化をちょっと注意して見ることで、お子さまの成長を更に感じることができるかもしれません。
 

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