自然は学びの宝庫
新型コロナウイルス感染症の影響もあり、外で自然に触れるキャンプやグランピングが大人気ですよね。
自然は、私達人間にとってたくさんの「気づき」をもたらしてくれる教科書であり、子どもにとっても宝の山であり、学びの宝庫でもあります。
たとえば、土ひとつをとっても、
- 硬い土
- 柔らかい土
- ふわふわの土
- ざらざらの土
など、多くの違いがあります。
このように、自然の中ではたくさんの発見(気づき)があり、子どもたちは、「見て」「触れて」「感じる」ことでたくさんの学びを得ることができます。
豊かな感受性や情緒を育む幼少期(12歳くらいまで)
特に、12歳くらいまでの幼少期の子ども達は、豊かな自然と触れ合うことで、スポンジが水を吸収するように五感をフルに使いながら、たくさんの刺激を受けて「感受性」や「創造力(想像)」を育てていきます。
このことは、海洋生物学者であり作家でもあるレイチェル・カーソン(アメリカ:1907年 - 1964年)の「子どもたちがであう事実の1つ1つが、やがて知識や知恵を生み出す種子だとしたら、さまざまな情緒や豊かな感受性は、この種子をはぐくむ肥沃(ひよく)な土壌です。幼い子ども時代は、この土壌を耕すときです」という言葉にもよく表れています。
室内遊びだけでは養えない五感
近代では、室内で楽しめるおもちゃやゲームなどがたくさんあり、外で遊ばなくても、お家で退屈することがなくなってきました。
しかし、快適な室内空間だけでは、生きていく上で必要な感覚(五感)を養うことが難しいです。
自然経験で育つ子どもの能力とは?
- 感覚(五感)が育つ
感覚(五感)は、草花や土、川、生物など、自然に触れることで脳が適度な刺激を受け、育っていきます。
- 問題解決能力が育つ
また、自然環境の中では、
・どうやって遊べばいいか?
・どうすればやりたいことが表現できるか?
について、1人で考えてみたり、大人に相談したり、子ども同士で考えたりします。
「できないからやらない」ではなく、「どうすればできるか」を自分で考え、時には助けを求めることで、コミュニケーション能力や問題解決能力を養っていきます。
自然体験は感情を覚えるきっかけ
山や森、畑や海などで草花や虫・魚などを「見て」「触れて」「感じる」ことで、さまざまな感情を覚えます。
たとえば、虫や魚を見た時に「かっこいい!」「かわいい」「気持ち悪い」と感じたり、虫を踏みつぶしてしまった時に「小さくて見えなかった、ごめんね」と謝ったり。
自然体験から探求心が芽生え、さまざまなものに興味・関心を持ち、それがきっかけとなって子ども達はいろいろな感情を覚えていきます。
まとめ
近年では自然と関わることが減ってきていますが、街並みを見回してみると、意外と自然を感じる所がたくさんあります。
まずは近所を散歩してみて、街路樹や公園の草花、土に目を向けてみませんか?
新しい発見(気付き)があるかもしれませんよ(*^▽^*)!