日々のちょっとした出来事を人に話したり伝えたりすることで、気持ちが前向きになったり明るくなったりした経験はありませんか?
コロナ禍の今、これまでとは違って人との交流が思うようにできず、もやもやすることも増えたかもしれません。
PARCでは、そんなもやもやを少しでも和らげられるよう「連絡帳」というツールを使って保護者さまやお子さまとやりとりしています。
今回は、そんな「連絡帳」を使った交流をご紹介します。
児童発達支援・放課後等デイサービスPARCあしやの「連絡帳」とは?
(PARCで作ったサーキットコースを写真に撮り、印刷したものを表紙に貼ってオリジナルの連絡帳を作っているお子さまもいます♪)
PARCあしやでは、利用開始時に保護者さまへ「連絡帳」をお渡ししています。
コメント欄に自宅や保育園・幼稚園、学校などでのお子さまの様子や最近の出来事などを自由に書いてもらっています。
そして、来所時に「連絡帳」をスタッフに渡してもらい、コメントの内容を共有しています。
PARC以外でのお子さまの様子や出来事を知ることで、より一人ひとりに適した療育を行うことができるとともに、保護者さまのお困り事や悩み事を一緒に解決していく、というサイクルを作っています。
また、解決策が必要なほど大きなことでなくとも、日常のちょっとした出来事をお話するだけでも「スッキリする」と言ってくれる方もいます。
PARCスタッフも保護者さまとお話することで、自宅でのお子さまの「できた!」を聞くことができ、困り事が解決して笑顔になる姿を見たりすることで「今日もがんばろう!」と元気をもらっています♪
子どもが文字を使って自分の気持ちを伝える場所でもある「連絡帳」
コメント欄は必ず保護者さまに書いてもらうという決まりはありません。
時には、お子さまからメッセージをもらうこともあります( *´艸`)
たとえば、
・就学して平仮名が書けるようになったので、自分の名前を書いてくれた
・「PARCでもっと遊びたい!」という気持ちを文字で伝えてくれた
などなど。
文字を書く練習にもなる「連絡帳」
また、新型コロナウイルス感染対策のため、ご利用者には毎回検温のご協力をお願いしていますが、一緒に来所する保護者さまの体温を、書字練習も兼ねて連絡帳に書いてきてくれる子もいます♪このように、文字を書く練習の場としても「連絡帳」は活躍しているんですね。
子ども自身の「気づき」に繋げるツール「連絡帳」
帰りの会では、スタッフとお子さまで- 今日はどんなことが楽しかった?
- 今日はどんなことをがんばった?
そうすることで、お子さま自身の「気づき」に繋がり、PARCの療育が目指す「え?が、お!」を引き出すことができるからです。
また、お子さまと一緒に振り返った内容を「連絡帳」と口頭で保護者さまにお伝えし、どのような意図を持って今日の療育を行ったか、お子さまが今どんなことに興味関心を持っているかなどについて毎回共有しています。
PARCが目指す「え?が、お!」とは?
「え?」は疑問の「え?」です。「お!」は発見や理解したときに思わず出る「お!」という感嘆詞です。
つまり、疑問の「え?」が、発見や理解の「お!」に変わったとき、子どもも大人も笑顔になれるという考えです。
目に見える提示で達成感をUP!「えがおシール」の活用
みんなで一緒に振り返りをしたあとは、連絡帳に「えがおシール」を貼ります。10枚たまったらスペシャルプレゼント!内容は10枚ためられるまでのお楽しみ☆
シールの色にこだわりを持って選ぶお子さまや、いろいろな表情の笑顔を見て選ぶお子さまなど、さまざまです(^^)
まとめ
このように、連絡帳やデイ日誌を使うことで生まれるメリットは大きいと私たちは考えています。基本的に、PARCの利用は週1回という形をとっています。
その中で「連絡帳」は、保護者さまが1週間の間で何があったかを振り返るきっかけになるということです。
「書く」ことで頭の整理にもつながりますし、他者(スタッフ)と話し、共有することでお子さまの支援に活かすことができます。
また、「連絡帳」は、お子さまが自分の持ち物を意識するきっかけ材料にもなっています。
児童発達支援のお子さまの場合、保護者さまから連絡帳をもらって、それをスタッフに渡すという“役割意識”が芽生えます。
さらに、放課後等デイサービスに通っているお子さまの場合、自分の持ち物として連絡帳を“管理する力”を養うことにもつながっています。
PARCあしやでは、このようにして保護者さまと連携を密にとり、お子さまの支援につなげて「育児」という概念から、保護者さまもお子さまと一緒に成長していける「育自」を目指しています!