PARCでは「4つの育み」を通して、お子さま一人ひとりに合ったオーダーメードの療育を行うと同時に、保護者さま向けにペアレンティング(子育てスキル)のサポートも行っています。
子どもと大人が互いに理解し合いながら成長できる=「育自」の場となることを目指しています。
また、「PARCあしや」では、すべり台やテント、ボルダリングなど、遊びながら多くの発見ができる仕掛けをたくさん用意しており、一人ひとりの個性をしっかりと見つめて自信を引き出し、親子がお互いに応援し合える環境づくりに取り組んでいます。
今回は「PARCあしや」で働くスタッフに、「PARCの個別療育」でどういったところに気を付けているのか? をインタビューしてきました!
親子一緒だからこそ、「苦手」と「チャレンジ」をすぐに療育へ取り入れられる
(スタッフA)PARCの個別療育で私が感じることは、個別だからこそ子ども一人ひとりの様子がよく分かり、その子の変化や成長などにいち早く気付くことができるということです。
週に1回1時間、お子さまと関わるとともに保護者さまともコミュニケーションが密に取れることで、「できるようになったこと」「今チャレンジしていること」、そして「苦手だと感じていること」「悩んでいること」などをすぐに共有し、その日の療育に取り入れることができています。
また、PARCに来ているお子さまにとって、自分の気持ちを信頼できる大人に聞いてもらえたり理解してもらえたりすることで、PARCが心地よい場所になっていることを日々実感しています。
「今日のPARCも楽しかった!」と言ってもらえることがすごく嬉しく、療育を行う上でも「楽しい」というところは日々もっとも意識しているところですね(*^-^*)
(保護者さまとお話するカフェスペース)
根拠(アセスメント)のある療育でお子さま、保護者さま、スタッフの個性を発揮!
(スタッフB)私たちは、お子さまの主体性を何よりも尊重しています。
どのようなアプローチをすれば「お子さまの良さを引き出すことができるのか?」ということを常に考え、根拠や理由を持ってあそびの提案や声かけなどを行っています。
また、保護者さまとじっくりお話することで、お子さまのちょっとした変化や、PARCでは見られないおうちでの様子などを共有し、日々の療育に活かしています。
さらに、とても熱心な保護者さまが多くおられるので、その思いをスタッフがしっかりと受け止めているところもPARCの魅力です!
PARCは通っているお子さま、保護者さま、そしてスタッフがそれぞれ個性を発揮し、のびのび過ごせる場所であると思います。
子どもに課題を出すのではなく、子どもが主体的に動ける環境づくり
(スタッフC)PARCに就職したすぐは、「子どもに対して、個別に何かしらの課題を出す」という、お子さまが受け身になる療育をイメージしていました。
しかし、いざ個別療育をはじめてみると、PARCではお子さまの自由な発想と主体性を軸に、スタッフがお子さまの思いを受け止めるというものが「個別療育」になっていました。
スタッフが受け身になることで「なるほど!」という新しい見方や気づきを得て、お子さまのさらなる理解につながっていると今では感じています。
また、お子さまが「なにを思っているか」を日々意識しています。
言葉で伝えられる子もいれば、表情や動作などの非言語的手段を用いる子もいて、時には思いとは裏腹な発言をする子もいるので、見聞きしたこと以外からも「この子は何を考えているのかな?」を常に考えるようにしています。
また、保護者さまとのお話では、悩みや葛藤、嬉しさや喜びを共有することで、選択肢の広がりや心身の癒しになればと考えています。
お子さま、保護者さま、そして私たちを含めてPARC関わるすべて人にとっていろいろな出会いがある場所でありたいと思っています。
正しく褒めて成功体験の積み重ねと自己肯定感をアップ!
(スタッフD)ただ褒めるのではなく、お子さまが「できたこと」を「できた分だけ」適切に褒めるよう気を付けています。やみくもに褒めてしまうと、子どもは「どれが成功だったんだろう?」「自分のどこを褒めてくれたんだろう?」と混乱に繋がってしまうかもしれないからです。
適切に褒めることで正しく成功体験積み重ねることができ、自己肯定感を育んでいくことができます。
また、療育を進めていく中で、スタッフ一人ひとりのオリジナルエッセンスを加えることで、子どもが楽しみながら「できた!」を見つけることができています。
そうすることで、お子さまが「ほっ」と安心できる場であり、「楽しかった!」「また来たい!」と思えるような時間・環境になるのだと私は考えています。
まずはお子さまに寄り添い、信頼関係を築くことを意識し、「この人(スタッフ)が言うならやってみよう!」と思ってもらえるような存在になれるよう頑張ります!
子どもに寄り添うための環境づくりを意識
(スタッフE)PARCの個別療育は、一人ひとりのお子さまに寄り添い「やりたいこと」や「できること」を尊重して、笑顔や「できた!」という達成感を一緒に味わうことができます。
PARCはお子さまに寄り添うために意識して環境を整えている、お子さまの状態や年齢に見合った関わりを大切にできるようになっています。
さらに表情や体の動きなどに注目して、どんな時にどんなものを見ているのかを観察するようにしています。
そうすることで保護者の方々とお子さまの変化や成長などを共有することができ、お子さまの興味・関心を大切に尊重するあそび場になっています。
楽しくなければPARCじゃない!楽しいだけでもPARCじゃない!誰にとっても自己肯定できる場に
(スタッフF)とにかく寄り添う!を大切にしています。
大人も子どもも一緒にいる人のことを大切に想いながら過ごしています。
PARCの個別療育を行う上で意識していることは、「楽しくなければPARCじゃない!楽しいだけでもPARCじゃない!」ということです。自分と子どもの距離感やタイミング、温度などの「間合い」に敏感であることも意識している部分です。
PARCに通っているお子さまと保護者さまの愛情はすごく深いと日々実感しています。
保護者さまと一緒にお子さまの気づきを言葉にして共有することで、たくさんの発見があります。だからこそ、PARCは誰にとっても自己肯定できる居場所であると思っています。
寄り添うとは、間合いや空間を大事にすること
(スタッフG)療育を行う上で心掛けていることは、心と身体に寄り添うこと!
寄り添う=間合いや空間を大事にすることだとPARCでは考えています。
特に「”え?”が、”お!”」は、子どもたちが「気付く:え?」が「認識する:お!」に変わるという、PARCが大切にしている言葉の集合体です。
お互い「”え?”が、”お!”」になる瞬間を共有できるよう、プロセス(子の期待値)とゴール(親の期待値)を大切にしています。
お子さまにとってのオアシス(居場所)であり、大人(スタッフ+保護者さま)にとってもオアシス(居場所)であることを意識しています。
(「”え?”」が「”お!”」になったときには「えがおシール」を贈呈。
たくさん集めていっぱい「できた!」を一緒に見つけましょう!)
子どもに「やらせる」のではなく、子ども自身が「やってみたい!」という自主性を引き出すのがPARCの個別療育
今回、PARCあしやのスタッフに個別療育についてのインタビューを実施し、スタッフが感じていたことは『お子さまと保護者さまへの寄り添いを大切にする』ということでした。PARCは、お子さまの主体性を尊重するため、その日のカリキュラム等は作成しておりません。なぜなら、上記でも言ったようにお子さまの主体性を尊重し、こちらが決まったものを提示するのではなく、お子さま一人ひとりをよく観察してその日のお子さまの調子に合った遊びを提案しているからです。
また、お子さまに「やらせる」のではなく、「自発的にやる」「自分からやってみたい!」という自主性を引き出すことで、楽しみながら「できた!」を発見できる場所がPARCの個別療育の特徴です。
PARC以外でのことを保護者とスタッフで共有することで選択肢が増える
保護者さまとお話することで、日々の新しい気づきや、PARC以外での過ごし方など、お子さまのことをより理解することができています。さらに、保護者さまとスタッフ間でお子さまのお話を共有することで、PARCでの新しい関わり方に繋がってきています。
PARCあしやでは、これからもお子さまの主体性を考え、療育をより良くしていく熱量を忘れず、お子さまと保護者さまの選択肢が増えるような支援を心掛けていきます!