私達は日々、様々な事柄や物事を選択し、決定しています。
その中には、すぐに決断できるものもあれば、悩んだ末に選択するものもありますよね。
実は、子ども達も大人と同じように日々いろいろなことを選択し、決断しています。
今回は、子ども達は自己選択したり、自己決定したりすることができるように、大人がいかにしてサポートするべきかについてお話します。
子どもの自己選択・自己決定を大人がサポートする時のポイント
上述したように、大人たちと同じように、子ども達も日々様々なことを選択し、決定しています。
しかし、大人よりも経験が少ない子どもたちにとって何をどう選択してよいのかが分からず、大人が「どうして?」と思うようなところで迷ったり悩んだりすることもあります。
そんなとき、大人から選択肢を提示してあげることで、決定することができたり、自分の考えとは別の選択肢があることを知ったりして、選択の幅が拡がったりします。
このように、大人がサポートしてあげることで子ども達は柔軟に対応する術を身につけていきます。
しかし、だからこそ大人側が注意すべき点があります。
次の画像を見てみましょう。
左側は一見、選択肢を提示しているように見えて、その実 選択と決定を本人に委ねず「大人が考える良い決断」を一方的に押し付けてしまっています。
これでは、自分から選択・決定する機会を子どもから奪ってしまいます。
右側は、大人が提案しつつも、本人の意思・意見を取り入れた選択肢を提案しています。
また、本人の選択の幅が拡がる要素もあり、お互いに交渉して「やりたいこと」を決めていけそうですね。
「提案」「交渉」するのは大人側ですが、主体的に「選択」「決定」するのは子ども達です。
そのことを通して
「できた!」
「分かった!」
「やってみたい!」
「やってみてよかった!」
という経験を積み重ねていくことで、子ども達は「選択肢」を増やして「自己決定」を行い、自尊感情や自己効力感を育んでいきます。
大人が子どもに提案・交渉する時のポイント
提案・交渉をする際「子どもにやらせたいこと」だけを提案していないかどうか、毎回意識することがポイントです。
また、大人側の思惑だけでなく、子どもの言葉や行動に耳や目を傾け、子ども本人の思いや思考に寄り添うことも大切です。
特に、経験が少ない子ども達の気持ちを受容し、「言葉にならない言葉」を引き出したり、「●●していいのかな…」というネガティブな戸惑いの気持ちをなくしてあげたりすることも、大人が子どもに提案・交渉する際の大事なポイントになります。
提案方法│聴覚情報と視覚情報
提案する際、
- 聴覚情報
- 視覚情報
上記のどちらがその子にとって「分かりやすいのか」を知っておくと、よりスムーズに提案ができたり、自己決定を促したりできます。
例えば、視覚情報の方が分かりやすいお子さんには選択肢を「視覚化」し、さらにお子さんに合わせた伝え方(文字、図、絵など)で提示することで、自分で考え、決定していくことができます。
まとめ
選択肢を提示する際、選択の結果によって起こるであろうメリット・デメリットをあらかじめお子さまに伝えておくことも大切です。
メリット・デメリットが分かった状態で選択することは、お子さまにとってある程度見通しが立った状態で自己決定することができるからです。
また、お子さんが決定したことでも、なかなか上手くできないこともあるかもしれません。
そんなときは周囲がサポートを行い、お子さんの自己決定が達成できるように応援してあげましょう。
このような成功体験を積み重ねていくことで、お子さんは自分の決定に「安心」することができ、また選択肢を提示してくれた大人を「信頼」できるようになります。
とはいえ、時にはお子さんの選択肢や決定に大人側が「難しいんじゃ……」と感じることもあるかもしれません。
そんな時は、客観的にお子さんを見ることができる園・学校の先生や自身の友人(ママ友達・パパ友達など)を思い浮かべて「●●先生だったらどうするかな?」「●●ちゃん・●●くんのママやパパだったらどうするかな?」と他者の目を借りて想像することも、良いヒントを得る方法です。
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