こども療育事業PARCでは、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)による休園・休校でおうち時間が増えた、PARCをご利用中のお子さま向けにオンライン配信をはじめました。
おうちでできる「動物まねっこ体操」や「おもちゃ作り」など親子で楽しめるものから、「人形劇」など楽しく学んでもらえるコンテンツをご用意しています。
また、お子さまだけでなく、保護者の方も外出自粛でおうち時間が増えたかと思います。
ご家族で一緒にいられる時間が増えたことで、嬉しいこともあれば、「ちょっと疲れたかも……(;*_*)」と感じることもあるのではないでしょうか?
そんな保護者の方向けに「心理士セミナー」や「作業療法士セミナー」、「言語聴覚士セミナー」も開催予定です。
お忙しい中とは存じますが、ちょっとした息抜きに参加してみませんか?
第1回PARCオンラインセミナー「運動遊びの必要性について」
第1回ということで、今回は外出自粛で運動不足が心配されている中、そもそもどうして「運動」が必要なのか? おうちでできる運動って何があるの? といった話題を中心に保育士・理学療法士がお話しました。
30年前に比べて子どもの運動量が半減している!?
運動は「量」と「質」の2つに分けることができます。
まず「量」から見ていきましょう。
子どもの1日の歩数は、
- 1980年代:2万~2万7000歩程度
- 現在:8000~1万3000歩程度
上記のように、約半分の歩数になっています。
これにはあそび場の減少(公園の使いづらさ)やボール遊びの禁止、騒音問題などが原因の多くを占めています。
体を動かす「量」が減ると自律神経系が正常に機能しにくく、免疫力が弱くなり、感染症に罹りやすくなったりします。
また、運動経験の少なさから体力や運動能力が1980年代よりも低下しているため、転んだときに受け身をとることができず、ケガに繋がってしまうケースも増えています。
次に「質」を見てみましょう。
現在の子どもの運動時間は習い事に大きく依存しています。
そのため、習っている動きは上手にできても、経験のない動きには苦手意識を持ってしまう子も少なくありません。
具体的にいうと、サッカーを習っている子が野球やバスケットボールも一緒に習っている、というおうちは少ないのではないでしょうか?
そのため、サッカーの動きは得意だけれど、野球の動きは経験がなかったり苦手意識をもってしまったり…、といったことが起こっています。
運動の「質」、そして自粛で運動不足の中「量」をどうやって確保するのでしょうか?
基本動作を利用した遊び
動物まねっこ体操
おうちの中でできる基本動作を取り入れた体操です。
<いぬ、ぞう>
- 四つばい姿勢の保持
- 両手への荷重
- いぬ:すばやく動く
- ぞう:ゆっくり動く
- 静と動の動き
<必要な筋肉>
腹横筋・内腹斜筋・外腹斜筋・脊柱起立筋・多裂筋・上腕三頭筋・前鋸筋
<フラミンゴ>
- 片足立ち
- バランス能力
- 静止能力
<必要な筋肉>
股関節周囲筋・下腿三頭筋・前脛骨筋・腹筋群・背筋群
他にもいろんな動物をまねっこしてみましょう(^^)/
おうちの中ではなかなか大きな動きや走り回ったりすることは難しいですが、少しの工夫で運動の質と量を上げられます。
また、運動することでお腹が減り、お腹が減ることでおいしくご飯を食べられ、夜もぐっすり眠ることができ、翌朝、気持ちよく排泄することができます。
お子さまにとって、遊びの中で体を動かす喜びを体験することはとても大切なことです。
次回以降も「作業療法士講座」や「心理士セミナー」、「PARC人形劇」など配信していく予定です(*^-^*)