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「体験型”あそび”勉強会(ボーネルンド主催)」参加報告

ボーネルンド プレイヴィル大阪城公園 PARC 西宮 芦屋 発達障害 児童発達支援 放課後等デイサービス

近年、子どもたちが思いっきり遊べる環境が減ってきています。
公園も「ボール遊び禁止」や「大声を出さない」など禁止事項が増え、「公園で何をしたらいいの?」と戸惑うお子さまも多く、中には”あそび”自体を知らないお子さまもいます。
そして保護者の方も「子どもをどう遊ばせたらいいのか…」と頭を悩ませているのではないでしょうか?
"あそび"の主役はあくまで子どもです。
本来なら子ども自らが「遊びたい!」という欲求を持ち、自由に遊べる環境が理想です。

今回の勉強会の主催であるボーネルンドさんは、そんな「子どもあそび場」を提供しています。
子どもが思いっきり楽しんで遊べるよう、遊具やおもちゃはもちろん、専門のスタッフがさまざまな工夫をしています。
ボーネルンドさんでは、そんな専門スタッフのことを「プレイリーダー」と呼んでいます。
子どもが自由に思いっきり遊べる状態を作り出す、そんな遊びのお届け人「プレイリーダー」の考え方を今回の勉強会で学びました。

”あそび”での大人の役割

たとえば、画用紙を用意します。
大人はここで「画用紙に絵を描こう!」や「紙飛行機を折ろう!」と言ってしまいがちですが、しかし、前述したように”あそび”の主役は子どもです。
大人は画用紙を用意するだけで、まずは子どもたちがどうやって画用紙で遊ぶかを見守ります。
子どもたちの中には絵を描く子や紙飛行機を折る子もいれば、画用紙を丸めてボールを作ったりロール状に丸めて望遠鏡にしたりする子もいます。
さらにボールを作ったことで「野球しよう!」と子どもたちは自分たちで考え、新たに画用紙をくるくると丸めてバットを作りはじめます。
このように、子どもたちが主体的に考えることであそびは発展していきます。

では、子どもたちが遊んでいる中で、大人は見守る以外に何をすればいいのでしょうか?

たとえば、画用紙で飛行機を作って飛ばしている子どもたちに「こっちの画用紙を的にしてみたら?」と提案します。
すると子どもたちは紙飛行機で的当てゲームをはじめ、しばらくすると「一番遠くから的に当てられた人が勝ち!」など的当てゲームに新たなルールを作り出します。
主役はあくまで子どものまま、”あそび”が発展するきっかけを提供することが大人の役割です。

言葉だけじゃない、非言語コミュニケーション

言葉を話せるお子さまは「おにごっこがしたい!」や「電車のおもちゃで遊びたい!」と言葉で自分がしたいことを伝えることができます。
しかし、まだ喋ることができない赤ちゃんや言葉で伝えることが苦手なお子さまはどうでしょうか?
自分のしたいことを伝えることは難しい?
いえいえ、もちろんそうではありません。
赤ちゃんは泣いたり声を出したりしますし、言葉で伝えることが苦手なお子さまもジェスチャーや表情、声のトーンなどを使ってコミュニケーションをとることができます。
こういった言葉以外のコミュニケーションのことを非言語コミュニケーションといい、この非言語コミュニケーションは、実は人のコミュニケーションの約93%を担っているといわれています。

今回の勉強会では、言葉以外でのコミュニケーションについても遊びを交えて学びました。
この日おこなったのは、「ワン・ニャン・ブー」というゲームです。
「ワン」だけ話せる人
「ニャン」だけ話せる人
「ブー」だけ話せる人
でグループを作り、自分の好きなあそびや食べ物を「ワン」「ニャン」「ブー」とジェスチャー、表情などの非言語コミュニケーションだけを使って相手に表現し伝えます。
最終的には「ワン」「ニャン」「ブー」も話さず、ジェスチャーと表情のみで相手に伝えるようにします。
実際にやってみると、思わず言葉で伝えようとしてしまいそうになりますが、そこをぐっと抑えてジェスチャーと表情だけで表現します。
すると意外と早く相手は理解してくれます。
言葉がなくてもちゃんと会話できるもんだなあ、と改めて感じる経験になりました。

ボーネルンド プレイヴィル大阪城公園

 

ボーネルンド プレイヴィル大阪城公園 PARC 西宮 芦屋 発達障害 児童発達支援 放課後等デイサービス

遊びを交えた講義のあとは、大阪城公園にある「プレイヴィル大阪城公園」の見学とアート体験をしました。

アート体験では、実際にプレイヴィル大阪城公園で行っているものの簡易版を体験しました。
画用紙に準備されたクレヨンの中で1番好きな色を選び、好きな大きさ・好きな数の丸を描きます。
次に2番目に好きな色のクレヨンでギザギザを丸と同じく好きな大きさ、好きな数描きます。
そうやって3番目に好きな色で点を描いたり画用紙に枠を付けたりしていきます。

ボーネルンド プレイヴィル大阪城公園 PARC 西宮 芦屋 発達障害 児童発達支援 放課後等デイサービス

特に具体的なテーマがあるわけでなく、なんとなく描いていくので自分でも何を描いているのか分からないまま描き進めていきます。
しかし、そうしてできあがった抽象画のようなものに「題名を付けてください」とスタッフさんに言われたとき、特にテーマもなく描いたものがふと「何か」に見えてきたのです。
ある人は海だったり、ある人は卵だったり、ある人はお姫様だったり。
見えるものは人それぞれで、とても想像力を掻き立てられる体験になりました。
この体験をお子さまが実際にしたとき、お子さまもきっと想像力をとっても働かせるのだと思います。そして、その想像力を大人がしっかりと聞いてあげることで、お子さまの想像力や自分で考える力がどんどん成長していくのではないでしょうか。

 

からだをたくさん動かし、想像力をいっぱい働かせる勉強会でした。
ここには書ききれないこともたくさん学んだので、PARCで早速お子さまに還元していきます!

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