6月19日にPARCウィル東大阪でBLS(一次救命処置)研修を行いました。
BLS研修とは?
BLS研修とは、心肺停止もしくは呼吸停止した際に行う救命処置のことで、「心臓マッサージ」「人口呼吸」「AEDの使用」などを教えていただける研修のことです。
緊急時の対応の流れを覚えておこう!
実際に心肺停止や呼吸停止があった場合にはどのように対応したら良いのか悩まれる方もいらっしゃるかと思います。
今回はBLS研修で学んだ流れをご紹介します。
緊急時の対応①周囲の安全を確保
救助が必要な人の安全はもちろんですが、救助する側も安全に究明できるように安全確保をします。
倒れている人を見つけてもすぐに駆け寄るのではなく、信号等の交通状況や倒れている場所(建物の中・道路・駅のホーム等)の確認をしてから駆け寄るようにしましょう。
もし、道路などの危険を伴う可能性のある場所で人が倒れてしまった場合には車や落下物その他の危険物から身を守るために、傷病者の移動を行います。
緊急時の対応②傷病者の意識確認し、人手を集めて救急車の要請とAEDの準備
倒れている人の意識や呼吸があるかを確認し、意識がないもしくは判断に迷う場合には「心臓マッサージ」を開始してください。
この時に可能であれば人工呼吸も一緒に行います。
「心臓マッサージ30回に対して人工呼吸2回」を1セットとして行います。
嘔吐などで人工呼吸に抵抗がある場合には心臓マッサージのみで構いません。
緊急時の対応③AEDの使用
AEDが準備できたら機械を開け、案内に沿って動かします。
救急車が到着するまでは「心臓マッサージ」→「人工呼吸」→「AED」のこの流れを繰り返し、途中で意識や呼吸が戻っても無理に動かさず様子を見るようにしましょう。
救急救命士の方とデモンストレーションを行いました
今回のBLS研修では、救急救命士の方の指導の下、心臓マッサージの練習やデモンストレーションを行いました。
小児と乳児に対する緊急時の対応
今回は、施設の特徴に合わせて小児と乳児を対象とした心臓マッサージの仕方を教えていただきました。
小児の場合は子どもの体格により、両手もしくは片手で行います。
乳児の場合には2~3本の指で圧迫を行います。
さらに気道に何か詰まった場合の対処訪も教えていただきました。
気道に詰まった時の対処法①背部叩打法
対象者の頭を下げ、背中を叩く方法です
手の付け根で肩甲骨の間を続けて力強く叩きます。
この方法は手技も簡単で、合併症が起きにくいことから優先して行われます。
気道に詰まった時の対処法②ハイムリック法(腹部突き上げ法)
対象者の後ろに回りみぞおちのあたりを片手で握りこぶしを作った形で圧迫します。
この方法は妊婦や乳児には使えないため注意します。
また、この方法は腹部の臓器を傷つける可能性があるため、実施した際には救急隊に伝えすみやかに診察を受けてもらうようにしましょう。
PARCウィル東大阪で消防訓練に参加しました
6月27日に近隣の施設の方と合同で消防訓練に参加し水消火器を使う練習をしました。
火事の対応①火元を発見したら消火器を持っていこう
火元を発見したとき、安全栓を抜いてから移動させるとレバーを握ってしまうことで火元にたどり着く前に中にある水や消火剤がなくなってしまう可能性があるので火元の近くまで移動してから安全栓を抜きます。
何が燃えているか分からない場合は、再度発火する危険もあるため近づきすぎないように十分に注意します。
火事の対応②火元になっている場所の根本(下の部分)に目掛けてかけよう
かける際は風上から風下になる位置から噴射します。
風下から消火器を使用すると水や消火剤が自分にかかってしまうため注意します。
まとめ
BLS研修では、あまり慣れない場面もありましたが、スタッフ一同一生懸命に取り組みました。
研修を終えて、「思ったより難しかった」「こういう場合にはこのようにした方がやりやすかった」など、一次救命処置の難しさを感じることができたり、体験したことでたくさんの気づきを得ました。
今回それぞれの訓練で体験したことや学んだことを活かして事故を最小限に抑えられるようにしたいと思います。
PARCウィル東大阪に来て下さっているお子さまの安全を第一に考え、どのような場合でも落ち着いて行動し、研修で学んだことを活かせるように日々スタッフの意識を持っていきたいと思います。
PARCウィル東大阪
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