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日常生活で「構造化」を活かす!自閉症のお子さまの視覚や感覚を生かして安心できる環境づくり

構造化 視覚化 自閉スペクトラム症 構造化とは 個別療育 パルク西宮 西宮市 児童発達支援 放課後等デイサービス

あなたは「構造化」という言葉を聞いたことはありますか?
「構造化」とは、「空間」や「活動」を「視覚的に」を示すもの、あるいは実際に設定するものをいいます。
よくあるのが「活動の構造化」。
スケジューリングを「視覚化」する例はよくありますね。

PARCにしのみやでは、この「構造化」を利用して子どもたちにわかりやすく、そして活動しやすい空間を作るため、半年ほど前にガラッと模様替えをしました!
今日はその一部をご紹介します。
 

「視覚化」することで自主的に動ける

靴の脱ぎ履きスポットは「足形シール」で視覚化

まずは玄関からご紹介。

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足形シートを貼るだけで「靴はここに置くんだな」と子ども達はすぐに理解してくれます。
カラフルな色合いにしたので、色選びも楽しいですね♪
 

療育スペースはあえて仕切らず、ざっくりと分けた空間に

さて、お次は子どもたちが大好きな療育スペース♪
・・・の前に、ここにも注目!

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ここから先は人工芝になっています。
視覚だけでなく、足の感覚からも「ここから先は自由に遊んでいいよ~」と伝えています。
この人工芝にも実はいろいろな秘密が隠されているんですよ!
詳しくはぜひ、PARCじょうよう「土踏まずってどんな役割?」のブログを読んでみてくださいね(*^-^*)

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さて、続いて療育スペースです。
実はこの療育スペースも「運動コーナー」、「おままごとコーナー」、「電車コーナー」など、大まかな活動スペースごとに区切っています。

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とはいっても、1時間に2組の特性を活かすため、仕切りなどはせずにざっくりとした空間分けにしています。
2組の特性というのは、お互いにお友達の姿が見える状態で療育を行うことで、「向こうは何をしているのかな?」ということを意識しつつも自分の作業を続ける練習ができる、というものです。
 

集中力を身に着ける空間


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そして最近完成したのが、こちらの机上活動室です!
元々は相談室だったのですが、子どもたちにも使ってもらおうと机上活動室に模様替えしました。
この部屋では粘土をしたり、制作活動をしたり、工作をしたりと、ひとつのものに集中して遊びたい時に使ってもらっています。
 

まとめ

このように空間を「構造化」すると、当たり前のようで不思議なのですが、子ども達は自然と自分で空間を選択しながら活動してくれるようになりました。
  • 思いっきり身体を動かしたいから「運動コーナー」
  • 集中したいから「机上活動室」
「〇〇したい!」=「この場所に行こう!」という流れが子どもたちの中でもできています。

自分のやりたいことを自分から選択する。そして、そこに療育的なエッセンスを加えていく。
まさにPARC流ですね。

実はこの構造化、ご家庭でも使えるんですよ。
次回のブログもお楽しみに♪
 

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