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想像力と表現力だけじゃない!音楽で「注意力」と「達成感」の2つ力を育み、子どもの「できた!」を引き出そう

音楽の影響 音遊びの影響 子どもと音楽の関係 音楽療法 注意力を育む 達成感を育む 選択的注意力とは 持続的注意力とは パルク福島 福島区 児童発達支援

今日は「音楽」や「音遊び」がお子さまにどのような影響を与え、どのような力を育むのかをご紹介します。
PARCふくしまにはさまざまな楽器があり、木琴やピアノのほか、手作りのマラカスなど「音遊び」に繋がるおもちゃがたくさんあります( *´艸`)

 

「音楽」「音遊び」が子どもに与える影響

「音遊び」はさまざまな音に触れることはもちろん、お子さまの「想像力」を育み、「表現力」を豊かにします。
また、耳から入る音を注意して聴くことで「注意力」が必要となり、「集中力」へと繋がります。

 

脳の情報処理と「注意力」「集中力」をアップするピアノ

まずはピアノからご紹介。

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PARCふくしまのピアノにはカラフルなシールが貼ってあり、楽譜と同じ色を押すことで、ピアノに触れたことがない子どもでも演奏できるように工夫しています。
「ピアノの演奏」と一口に言っても、演奏中の子どもの脳はフル回転で情報を処理しています。

 

楽譜を見ながらの演奏は「2つの注意力」を育む

注意力とは、「ある1つの事柄に集中しつづける力」また、「注意する能力」のことをいいます。
楽譜を見ながらの演奏に、なぜ「注意力」が必要なのかというと
  • ピアノを演奏するために楽譜の色と同じ鍵盤のシールを瞬間的に探す力
  • 最後まで演奏し続けるために、シールを探し続ける力
この「2つの注意力」が必要になってくるからです。
実はこの2つの注意力、働いている「力の種類」が違うんです!

1.選択的注意力

同じ色の鍵盤を瞬時に探すには「選択的注意力」が働いています。
「選択的注意力」とは、「複数の物の中から、適切な対象を選び注意を向ける力」のことをいいます。
「選択的注意力」が低いと、複数のものの中からの選択が難しく、「何して遊ぶ?」と聞いても、何をしていいのか分からなくなって迷ってしまうことがあります。

2.持続的注意力

最後までシールを探して演奏し続けるには「持続的注意力」が必要です。
「持続的注意力」とは、「特定の対象に向けた注意を持続させる力」をいいます。
「持続的注意力」が低いと飽きっぽくなり、1つの物事を最後まで取り組むことが難しくなります。

 

「選択的注意力」「持続的注意力」「達成感」の3つ力で子どもの自信を育む

演奏には、「選択的注意力」と「持続的注意力」の2つの注意力を育むと同時に、「最後まで弾ききった」という達成感も味わうことができます。
そして保護者さまから「すごい!」「こんなこともできるんだ!」とポジティブな声をかけてもらうことで、子どもは「認めてもらえている」「受け止めてもらえている」と感じ、どんどん自信に繋がっていきます。
「できた!」という成功体験と達成感が、「自分はできる!」「きっと大丈夫!」という自信になり、今後もいろいろなことにチャレンジする原動力になります。
PARCふくしまのお子さまも、演奏し終えると「弾けたよ!」と教えてくれて、保護者さまやスタッフが「すごい!上手!」とポジティブな声掛けをすることで、嬉しそうに新しい曲に挑戦してくれています♪

 

おうちで簡単♪手作りマラカスで子どもの「注意力」と「達成感」をアップ!

上記ではピアノのお話をしましたが、ご自宅では「ピアノの準備が難しい…」という方もいらっしゃると思います。
そこで身近に始められる「音遊び」「演奏」として、手作りマラカスをご紹介します!

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手作りマラカスの作り方

用意するもの

  • 蓋つきのペットボトル2つ
  • ビーズ、ストローなど
  • お米、ビー玉など
  • ハサミ
  • ビニルテープ

 

作り方

①ストローを1cm幅くらいに切ります。
②その他、ストロー以外にペットボトルに入れたい物を用意します。
(ビーズ、お米、ビー玉、どんぐりなど)
③ペットボトルの中に①②で用意したものを好きに入れます。
④ペットボトルの蓋を閉め、開かないように上からビニルテープを巻きます。

お好みでシールやペン、色テープなどを巻いて世界に1つだけのマラカスを作りましょう!
中に入っている物や量によって高い音が鳴ったり低い音が鳴ったり、音の違いも楽しめますし、マラカスを作ることで、演奏前にも「できた!」という達成感を育むチャンスにもなります。

 

手作りマラカスで音を聞き分ける「注意力」をアップ!

マラカスは、「はな」と「たな」いう声掛けで演奏します。
たとえば、「はな」と言えば右のマラカスを振り、「たな」と言えば左のマラカスを振ります。
保護者さまから「はな」「はな」「たな」「はな」など声掛けしてもらうことで演奏になります。
もしくは、好きな曲に合わせて「たな」「はな」「たな」「たな」「はな」などの声掛けをするのもいいですね。

また、なぜ「はな」と「たな」なのかというと、「はな」と「たな」は1音違いのよく似た言葉だからです。
これを正確に聞き取る「選択的注意力」と、聞き取りながら最後まで演奏しきることで「持続的注意力」が育めるんです!

 

まとめ

PARCふくしまでも、ピアノと一緒に手作りマラカスも使ってセッションしています。
ピアノをポロンポロン。
マラカスをシャカシャカ。
木琴をポコポコ。
演奏することは「選択的注意力」と「持続的注意力」を育み、また演奏しきることで「達成感」を味わえます
この「注意力」には脳の情報処理が不可欠で、続けていくことで脳の成長にも繋がります。
また、色んな音とリズムを奏でていくうちに想像力や表現力も培っていくことができます。
「音遊び」は、お子さまの達成感とチャレンジする心を目一杯高めてくれる遊びなんですね♪

 

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