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ADHD(注意欠陥・多動症)の子どもはリズム感がない?日常生活におけるリズム感の重要な役割とリズム感を身につける方法

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リズム感とは?

リズム感とは、その言葉通り「リズムを感じる能力」をいいます。
音楽のテンポに合わせて正しいタイミングでリズムを取ったり歌ったりすることを「リズム感がある」と表現したりしますよね。
このリズム感は、一定のリズムを刻むだけでなく、リズムに合わせて声を出したり足踏みしたりすることにも必要な能力で、歌や楽器の演奏、ダンスなどさまざまなジャンルで欠かせないものとなっています。
また、耳でタイミングが分かるだけでは「リズム感がある」とは言い切れません。
耳で音を聞いた上で、ベストなタイミングで声や体をコントロールする必要があります。

 

日常生活におけるリズム感の重要な役割


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上述したように、リズム感といえば音楽に関連することのようにも思えますが、実はそれだけではありません。
リズム感は日常生活でも重要な役割を果たしています。
例えば、
  • シャンプーの時に水が目に入らないようにタイミングよく目を閉じる
  • エスカレーターの段にタイミングよく足を乗せる
  • ロイター板をタイミングよく蹴って跳び箱を跳ぶ
など、タイミングよく動作を行うときにもリズム感が必要になります。
また、言葉のアクセントイントネーションにもリズム感は関係してきます。
つまり、リズム感がないと会話が苦手になってしまったり、文字を読むことが苦手になってしまったりする恐れもあるということです。

このように、リズム感は私たちが考えている以上にさまざまなことに関係し、私たちの日常生活をサポートしてくれています。

 

ADHD(注意欠陥・多動症)の子どもはリズム感がない?

ADHD(注意欠陥・多動症)の症状として、感覚と運動の同期が難しかったり、時間の経過を計ることが苦手だったりすることが近年着目されはじめました。
簡単にいうと、ADHDのお子さまの多くが、リズムを取ったりタイミングを合わせたりすることが苦手ということです。

 

ADHD(注意欠陥・多動症)の子どもにリズム感がない原因

ADHDのお子さまがリズムを取ったりタイミングを合わせたりすることが苦手な原因は、
  • ドーパミンの経路が不安定なこと
  • 特定領域(前頭・頭頂・運動野・小脳・基底核)の容積が小さいこと
にあるとされています。
特にリズム感は前頭葉や大脳基底核、小脳など、感覚・運動に関わるネットワークがその多くを担っているとされています。
このネットワークが不安定なことで、ADHDのお子さまはリズムを取ったりタイミングを図ったりすることが苦手なのではないかと考えられています。

 

音楽活動・リズム遊びでリズム感を身につける


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ところで、「リズム感がいい人といえば?」と聞かれたとき、あなたはどんな人をイメージしますか?
ミュージシャンや歌手、演奏家など「音楽家」を思い浮かべる方も多いのではないでしょうか。
実は、音楽家の人たちは、ピアノなどの楽器の練習をすることで、特定領域(前頭・頭頂・運動野・小脳・基底核)の容積が大きくなり、ドーパミンの受容体が増えているという研究結果があります。
つまり、ADHDのお子さまも、ピアノの練習やリズム遊びなどの音楽活動をすることで、ドーパミンの受容体が増え、特定領域の容積が大きくなり、リズム感が身につけられるかもしれないということです。

 

ADHDのお子さまがリズム感を身につける方法

特に、古典的な繰り返し練習が良いとされています。

①楽譜を見ながら繰り返し演奏する
 ↓
②慣れてきたら、弾いている所よりもちょっと先の楽譜を確認しながら演奏する
 ↓
③楽譜は時折確認する程度で、脳や身体の記憶によって演奏する
 ↓
④楽譜を見ずに脳や身体の記憶によって演奏する

このように、練習や遊びを繰り返し行い、徐々に発展させていくことが重要です。
楽器の練習やリズム遊びをしたからといって、急にリズム感が身につくわけではありません。
そのことをまずは大人が理解しておく必要があります。

また、練習やリズム遊びはお子さまが「楽しい!」「やりたい!」と感じることも大切です。
無理やり演奏させたり練習させたりしてもリズム感は身につきません。
お子さまが楽しく、そして主体的に行ってもらう工夫が必要です。

 

児童発達支援「PARCじょうよう」での音楽活動・リズム遊び

PARCじょうようでは、リズム遊びを中心に音楽活動を療育に取り入れています。
たとえば「バスにのって」や「お船がぎっちらこ」などの歌に合わせたリズム遊びや、マラカス、カスタネット、鈴などの楽器を使って演奏しています。
お子さまに「もっとやりたい!」と言ってもらえるように、スタッフも一緒になって演奏したり、「すごい!」「上手!」といった声掛けを行ったりして工夫しています。
時には、保護者さまも一緒に楽器を手にしてリズム遊びをすることもありますよ(*^-^*)
ほかにも、歌に合わせるだけでなく「けんけんぱ」などの遊びもリズム感を育むのにとても良い遊びです。

 

まとめ

「リズム感」は音楽に関連したものだけでなく、私たちの日常生活でも重要な役割を担っています。
しかし、ADHDのお子さまはドーパミンの経路が不安定なことや特定領域(前頭・頭頂・運動野・小脳・基底核)の容積が小さいことなどが原因で、「リズム感」がなかったり「タイミングを合わせること」が苦手だったりする場合があります。
これらは、音楽活動やリズム遊びを繰り返し行うことで軽減・発達する可能性があります。
子どもたちが楽しく「もっとやりたい!」と積極的に音楽活動やリズム遊びを行ってもらえるよう、「PARCじょうよう」では工夫しています。

リズム遊びはおうちでも手軽にできる遊びなので、ご家族みんなで楽しむのもいいですね♪

 

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